沖縄で育んだ有機雑穀から生まれた栄養素たっぷりのスーパーフードをご存知だろうか。
キビ、ヒエ、アワ、ムギといった日本人が古来、命を繋いできた穀物が今、改めて注目されている。
ヘルシーでサステナブル。最先端の食材「ハーベストミート」の実力
ヴィーガンという言葉の広がりとともに、その存在が知られるようになった代替肉。
その筆頭格である大豆を使った「ソイミート」は、欧米ではもはや選択肢の一つとして日常生活に浸透している。
支持される理由はヘルシー以外にもある。牛や豚、鶏が食肉へと加工される過程で使われる膨大な水や電気といった資源が少ないというSDGsの視点からも評価されているからだ。
だが、一度食べた経験のある人ならわかるだろう。代替肉のそれはやはり「代替品」であり、食肉の消費量が劇的に変化するものではまだない。
だがそんな状況を変える食材として国内外から注目を集めているのが、雑穀を使った「ハーベストミート」だ。
分厚い肉を挟んだボリューミーなハンバーガーに見える写真の料理は、「タカキビの雑穀バーガー」。
食物繊維が豊富なタカキビを久高島のハダカムギと炊き合わせ、パテに成形。焼き目をつけてグリルし、他の具材とバンズで挟めばハンバーガーに。
密度が高いパテはしっとりした口当たりで抜群の食べ応えだ。
雑穀由来の代替肉「ハーベストミート」のルーツは日本屈指の長寿県、沖縄。昔から祭祀で使われてきたキビ、ヒエ、アワ、ムギといった雑穀だが、戦後は栽培農家が激減。
そんな現状を復活させたいと立ち上がったのが2011年にオープンしたヴィーガンレストラン『浮島ガーデン』だ。
雑穀栽培を復活させ、栄養価が高くヘルシー、サステナブルなそれらをメインにしたレシピを開発。
ハンバーガー、フィッシュフライなど馴染みのあるメニューはどれも雑穀がもつたっぷりの栄養と豊かな食感で、身体に嬉しい味わいを生み出している。
『浮島ガーデン』で人気のメニューのひとつ、見た目からして”本物”な「ヒエのフィッシュバーガー」。
ヒエを炊き、すりおろしたやんばるの山芋と塩を合わせてフライにし、“白身魚”を作る。ふわふわかつ魚の身質のようなしっとりとした食感は、まさにフィッシュフライ。
タルタルソースといただけば、これが穀物だとは気づかないほど満足度が高い。
濃密な島豆腐の水分を飛ばしそぼろ状にすると、鶏ひき肉のような食感に。オーガニックスパイスで味を付ければ沖縄のソウルフード「タコライス」のタコミートが完成。
「島豆腐のベジタコライス」は肉のような歯ごたえと野菜のヘルシーなハーモニーを楽しみながら、軽やかな食べ心地で罪悪感なくいただける。
タコミートを作る工程で出た島豆腐のおからを利用した中東風コロッケ「おからのファラフェル」も出色。ぎっしり身が詰まり、満腹感がある。
クミンやごまペーストがエスニックな味わいで食欲をそそり、ついつい手が伸びる。
海外から足を運ぶゲストもいる沖縄の『浮島ガーデン』でしか食せなかったそれらが、この5月、東京に上陸した。
外国産が主流のソイミートと違い、すべて国産の「ハーベストミート」は身体を健やかにする次世代の食材。
2022年6月20日まで、『ルミネアグリショップ』で「ハーベストミート」を使った弁当や島豆腐のタコライスを販売中。
人々に驚きと喜びをもたらす「ハーベストミート」、食に敏感な大人なら、いち早く体験してみたい。
■店舗概要
店名:ルミネアグリショップ
住所:渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 ニュウマン新宿 2F エキナカ
※要JR入場券
営業時間:【月~土】8:00~20:30
【日・祝】8:00~20:00
【問い合わせ先】
トレテス TEL:0120-790-345
ハーベストミート購入はオフィシャルショップ(https://tretes.shop-pro.jp/)