「一度やると決めたら、中途半端なものは作りたくない」
昨年は、デビュー10周年記念写真集『レジャー・トレジャー』の制作に、スタッフとしても時間を費やした。手書きの文章を添え、デザイン案や写真のセレクトにも携わった。
ただ、自分の写真については、「なんでもいいんですけどね。好きなカメラマンさんだったので、写真の雰囲気がよければそれで」と言う。いつも何でも、作品優先だ。
好きな角度もなく、自撮りも全然しない。鏡を見るのは、「なんか口についてるかなという時」とか。
そう話す広瀬さんは、1年前よりいっそう柔らかな空気感を醸す。何か気持ちの変化があったのだろうか?
「前より、あまりこだわらなくなりました。そうしたら凄く楽になりましたね」
「とりあえずやってみるという勢いが大事。いまの私には経験が必要」
頑固になりすぎず、周囲の声に耳を傾け、流れにのる。「不器用ではないかもしれないですね」と、そこは認める。
こだわらないといっても、いま役者として大切にしていることは何かあるはず。
「この仕事はちょっといま出来ないなと思ったものでも、とりあえずやってみる。
前はいま出来ない=やりたくないことと思っていたけど、やりたくないままだと知らないまま。意外とスイッチが入るし、やり始めたら中途半端なものは作りたくない。
雑に聞こえるかもしれないけど、“とりあえずやってみる”という勢いは私には大事です。それで救われる瞬間もあります。スタートは、とりあえずというあやふやな感じが気張らず楽でいられて、性格に合っています。
経験を重ねるうちに踏ん張る力もつくだろうから、いまの私にはいっぱい経験することが必要です」
もうすぐ24歳。仕事に限らず、視野を広げて経験を増やしたいと話す。
最近の関心ごとを聞いていると、「人に興味があります、ほんとに」と本音が出た。そう思う役者こそ、人の物語を演じるのが楽しいのではないだろうか?
「そうですね。結果、好きです」
いろいろあっても、最後は芝居が好きという感情にいつもたどり着く。生半可じゃない世界で輝く広瀬すずの強みは、とてもシンプルだった。
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■プロフィール
広瀬すず 1998年生まれ、静岡県出身。3月5日放送のドラマ『津田梅子~お礼になった留学生~』(テレビ朝日)に主演。5月には主演映画『流浪の月』が公開予定。企画段階から携わったデビュー10周年記念写真集『レジャー・トレジャー』が好評発売中。
■衣装
ハイネックトップス 71,500円、ワンピース 203,500円〈ともにニナ リッチ/イザ TEL:0120-135-015〉、ピアス 616,000円、リング 946,000円〈ともにタサキ TEL:0120-111-446〉
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