意中の人と晴れて恋人同士になったものの……。
最初のころは、何もかもが新鮮で楽しかったのに、やがて、相手にトキメキを感じなくなってしまう時期が訪れる。
いわゆる「マンネリ」だ。
慣れ親しんだ相手といるのは楽な一方、予定調和が過ぎてしまうと、退屈になり、新たな出会いを求めてしまう場合もある。
お互いに、このような事態は避けたいものだ。
そこで今回は、心理学的観点からマンネリの「メカニズム」と「対処法」について学ぶ。
▶前回:「付き合う前に一線を越えるのはアリ?」恋愛心理学から導き出された正解は…
▽INDEX
1. マンネリのメカニズム
2. マンネリを打破する方法
3. 結婚前の同棲はアリかナシか?
教えてくれるのはこの方!
越智啓太(おち・けいた)
法政大学文学部心理学科教授
横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻終了。
警視庁科学捜査研究所研究員などを経て現職。臨床心理士。
専門はプロファイリング、虚偽検出など犯罪捜査への心理学の応用。現在は主にデートバイオレンス、デートハラスメントと恋愛行動との関連やストーカーの危険性推定などについて研究している。
テレビ・映画等メディアでも、犯罪心理学や社会心理学の観点から多くの人気ドラマの監修、コメント演出を行う。
マンネリのメカニズム
今回、東京カレンダーでは「カップルのマンネリ事情」について緊急アンケートを行い、計763人が回答してくれた。早速、アンケート結果とともにマンネリの実態を見ていこう。
Q1. 付き合っている彼氏・彼女とマンネリに陥ったことはありますか?
1つ目の質問は、今までマンネリの経験があるか、否かだ。結果は、YESが68%、NOが32%という結果となった。
実に7割近くが「マンネリを感じたことがある」と回答している。しかし、マンネリの実態は意外と知られていない。
そもそも、マンネリはなぜ生じるのだろうか。まずは、マンネリのメカニズムについて、越智先生に聞いてみた。
「付き合いたてのころ“お互いのことをもっと知りたい”と思っている段階は、マンネリは生じません。デートを重ねて“もうこのくらいでいいかな”と関係を現状維持し続けようと決断するタイミングがあります。そこからマンネリが始まります。
“一緒にいて楽”というよい面もありますが、デートや会話がワンパターンになります。同じことばかり繰り返していると、次第に退屈だと感じるようになります。
そして、ふとしたタイミングで“自分はなぜこの人と付き合っているのか”と疑問に思う瞬間が訪れます。それを乗り越えられないと、別れることになります」(越智先生)
休日の過ごし方1つとっても「いつもと同じでいいや」と思うようになったら要注意ということらしい。
では、どのくらいでマンネリに陥る人が多いのか。
実はこのマンネリに陥るまでの期間が、あることに関係しているらしいのだが…。
こちらについては、まずアンケート結果を参照していただきたい。
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この記事へのコメント
勉強になりました。ありがとうございます😊