「付き合う前に一線を越えるのはアリ？」恋愛心理学から導き出された正解は…(1/3)[東京カレンダー

彼と何度かデートを重ねていい雰囲気に。そろそろ付き合いたい、なんて思っているときに…。

「もっと一緒にいたいから、これから俺の家で飲み直さない？」と誘われて返答に迷った経験がある女性は、多いだろう。

これが俗に言う「交際前に一線を越えるのはアリかナシか」問題だ。男女問わず、よく議題にあがるこの問題、実際はどうなのであろうか。

今回はこの点を心理学的に検証していく。果たして、貴方の考えは正解か否か！？

▶前回：「OKサインの見抜き方」告白の成功率を上げる恋愛テクニック！

▽INDEX

1.　交際前に一線を越えるのはアリ？
2.　遊び人かどうかを簡単に見抜く方法
3.　“遊び相手”から“本命の彼女”に昇格するには？

教えてくれるのはこの方！

越智啓太（おち・けいた）
法政大学文学部心理学科教授

横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻終了。
警視庁科学捜査研究所研究員などを経て現職。臨床心理士。
専門はプロファイリング、虚偽検出など犯罪捜査への心理学の応用。現在は主にデートバイオレンス、デートハラスメントと恋愛行動との関連やストーカーの危険性推定などについて研究している。
テレビ・映画等メディアでも、犯罪心理学や社会心理学の観点から多くの人気ドラマの監修、コメント演出を行う。

交際前に一線を越えるのはアリ？

デートを重ねている男性といい雰囲気になった。その流れで、彼の部屋に誘われたとき、女性はどう対応するのが正解なのか。

「交際前に一線を越えるのはよくない…」と思う一方で、「恋愛はタイミング。今断って、付き合うチャンスを逃してしまったら…」と悩む女性は、多いだろう。

女性が、男性と付き合いたいと思っている場合、交際前に性的関係を結ぶのはアリかナシか。一線を越えたとしても、そのあと、付き合うことができるのか。

心理学的な見地からの正解を越智先生に聞いてみた。

実は、この問題を考えるときに、2つのタイプの人間がいることの説明が必要不可欠だという。

「人間は、付き合いのパターンによって2つのタイプに分けられます。

多くの人と関係を結びたいと思っている“遊び人タイプ”＝短期配偶パターン（以下、CADタイプ）と、1人の人と長期間付き合いたいと思っている“一途タイプ”＝長期配偶パターン（以下、DADタイプ）です」（越智先生）