「ディープな料理、ご用意しました」
「わーい!内臓&カエル ラブ♪」
本格フレンチレストランを営む場所としてはややマニアック過ぎると言って差し支えないであろう街・虎ノ門。ここで濃いフレンチ好きの熱い支持を集めていた『サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ』がこのたび銀座にお引っ越し。新旧の名店がひしめく東京屈指の美食エリアに進出を果たした。
もちろん、脇坂尚シェフが追求し続けている、リヨンおよびリヨネ地方の伝統料理が並ぶメニューは虎ノ門時代とほぼ変わりなし。リヨンの料理に多用され、かつ、小石原が深く愛する食材でもある「内臓類」を使った料理も充実していてうれしい限り!
上の写真で私が食べんとしているのもそんなひと皿、「ロニョン・ド・ヴォーのロースト ソース・オ・ムータルド」2500円也。仔牛の腎臓を、ゴロリと大きな状態のまま、周りを覆っていたケンネ脂でロースト。ポルト酒やマスタード、バター、クリームなどを合わせた濃厚なソースと、もっちり&コリコリな食感のロニョンの、相性の素晴らしさたるや! 左のグルヌイユも、素材のデリケートさを大切にした味わいに陶然。
特注だという全面錫のカウンターは、エキサイティングな厨房が眼前の特等席。臨む勇気のある方は、予約時にリクエストを。