人間は「生まれながらに平等」である。
これは近代社会における、人権の根本的な考え方だ。
だが一方で”親ガチャ”が話題になっているように、人間は親や生まれる場所、育つ環境を選べない。
事実、親の年収が高いほど、子どもの学力が高いこともデータ(※)によって証明済みだ。
私たちは生きていくうえで、多くの「生まれながらに不平等」な場面に遭遇してしまう。
中流家庭出身の損保OL・若林楓(27)も、東京の婚活市場で、不平等さを数多く実感することに…。
(※)お茶の水女子大「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」
▶前回:身の丈に合わない婚活アポを繰り返す27歳女が、勝ち組妻から受けた鮮烈な指摘
「楓ちゃんの夢は、何?」
カウンターテーブルで静かにビールを飲んでいた、初対面の光輝さんにそう尋ねられ、私は何も答えられなかった。
「夢、ですか…?」
周囲の喧騒がスッと消えていく。夢なんて、大人になってから考えたこともなかった。
「素敵な人と結婚して、立派な......
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この記事へのコメント
でも、流れがいつも同じでつまらないなぁ…
毎度、散々高望みをしていた自分に気づいて、身の丈に合う人を探そうと口では言うけど、それ実行してないしね。
今まで散々レベルの高い相手に難癖付けて蹴って来た人の言う事か?