毛ガニの濃厚な香り漂う「パエリア」にもう夢中!美食家が予約争奪戦をする話題店

東京には、訪れるだけで羨望の眼差しを向けられる店がある。

圧巻の空間演出と記憶に刻まれる極上の料理で、一度は足を運んでみたいと思わせる名店中の名店。

今回ご紹介する一軒は、そのトップクラスと言える、東京中に衝撃を与えたスペイン料理の超話題店だ。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。

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店内はシェフの一挙手一投足を眺められるカウンターと個室がある


東京にはさまざまなジャンルの”予約困難”な人気店が存在するが、今、誰もが「一度は訪れてみたい」と夢見るのが、この店だろう。

2013年に京都・烏丸御池でオープンするやいなや、オーナーシェフ・東 鉄雄さんが紡ぎ出す伝統と革新が極めて高いレベルで融合した独創的なスペイン料理で、揺るぎない評価を得る存在に。

が、2020年1月、人気絶頂の中、6年目で店をクローズする。

その理由は「新たな挑戦をするのなら、体力や発想力が充実している40代のうちに」との思いから。

そして同年8月、新生『acá(アカ)』として東京・日本橋に移転。そのニュースは、東京の美食家の間で驚きと喜びを持って伝えられた。

店は、日本橋室町に立つ「三井二号館」に潜む。飲食店が立ち並ぶ一角にあるが、店構えは荘厳の一言。外扉を開けて中に入ると、この2つ目の扉が現れる。中央のドアノッカーは、京都の店舗から持ってきたものだそう


カウンターの席数は、京都時代同様、わずか8席。当然、予約争奪戦は評判の高まりに比例してますます熾烈になっている。

現在、この扉の向こうへ歩みを進めることができるのは、ほんの一握りの幸運なゲストのみだ。

いつかここを訪れ、料理に舌鼓を打ち、洗練された時間を過ごせたならば。

過去に抱いたことのないほどの優越感を覚えるだろう。

蓋を開けた瞬間の驚きと香りに心奪われる一品「毛ガニのパエリア」


京都で開店して最初の1年間、アラカルトメニューを用意していた時代からの人気メニュー。

「カニ好きな方は多いので、皆さんに喜んでいただけて、かつ豪華で印象に残るものを、と考えました」と東シェフ。

イカやホタテなどをじっくり炒め、そこにトマトやサフランを加え、さらにカニの殻や野菜のブイヨンと強火で炊き、カニの旨みや香りを凝縮させている。

この日は噴火湾の毛ガニで仕上げた。


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スペインと日本の融合で生まれたスペシャリテ「コハダのボカディージョ」


“スペインの国民食”とも称されるボカディージョは、もともとはオリーブオイルを塗ったバゲットに生ハムやチーズを挟んだもの。

だが、東シェフの手にかかれば、まずトマトを練り込んだ自家製バゲットにニンニクが香るオリーブオイルを塗ることで、カタルーニャ地方の名物「パンコントマテ」(パンにトマトを塗った料理)を再構築。

これに、ヴィネガーで締めたコハダを合わせ、『acá』だけの逸品に。

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