2021.12.08
国内出前サービスのリーディングカンパニー『出前館』が、2021年11月1日より、高価格帯デリバリーサービス『DePREMIUM(ディープレミアム)』をスタートさせた。
予約困難店など選りすぐりの名店の料理を届けるサービスで、まずは都内一部エリアにて提供を開始している。
この新サービス開始を記念して、飲食業界の礎を築いてきた本事業のリレーションアドバイザー・稲本健一氏の呼びかけに応じて『DePREMIUM』に参加を決めた気鋭のシェフ3人が集結!
変容著しい飲食業界の進歩を見据え、鋭い戦略眼と顧客ニーズに対峙する経営者目線から、『DePREMIUM』の魅力と可能性、そして今後の業界展望を語り尽くす!
◇関連記事はコチラ⇒港区、目黒区、渋谷区を中心とした高価格帯デリバリーが誕生!気になるサービスの全貌とは?
出前館の新デリバリーサービス『DePREMIUM』がスタート!サービスの全貌とは?
『DePREMIUM』は、予約困難店や高級レストランを専門とするハイエンドのデリバリーサービス。
20年以上前からデリバリーサービス市場を開拓、牽引してきた出前館が、新型コロナウイルスの影響でニューノーマルとなったデリバリーを新たな視点で捉え、同社ならではのプレミアムなサービスを提供する。
「厳選されたお店の料理を、今すぐご自宅に。」というコンセプトのもと、普段なかなか予約が取れず訪れることが難しいお店とお客をつなぎ、食事を通していつもと違う非日常体験が得られる仕組みだ。
店舗のラインナップのみならず、内容、品質、運搬、包材などにも行き届いた配慮とプレミアム感を演出し、通常の出前館とは一味違ったクオリティ。
当初の対象エリアは港区、目黒区、渋谷区など都内の一部。独自の基準を満たす厳選された17店の参加を皮切りに、バラエティに富んだジャンルを順次発表予定。さらなる充足化にも期待が寄せられる。
「クオリティを重視するユーザーに向けて」誕生した新サービス。最初の17店に名を連ねたシェフたち
この日集まったのは、『DePREMIUM』の仕掛け人でもある加盟店リレーションアドバイザー・稲本健一氏と、予約が取れない人気店のオーナーシェフ3人。誰一人としてひと言では紹介できない実力者ばかりである。
稲本氏は株式会社ゼットンを設立、名古屋証券取引所セントレックスに上場させたレストランビジネスのカリスマだ。
数多くのシェフや飲食店事業主と精通し、2021年3月に『出前館』加盟店リレーションアドバイザーに就任、さっそく名店を加盟店とした『DePREMIUM』をスタートさせた。
稲本さんが「料理を語らない料理人」と表現する3人のシェフ。
「料理がうまいのは当然。料理人が料理のことばかり語る時代じゃない」と鳥羽さんが言えば、酒井さんがうなずき、「勝ち残るために、攻める飲食店でありたい」と奥野さん。
3人のシェフは、『DePREMIUM』の可能性をおおいに感じて、ワクワクした顔を見せた。
「複数の名店の料理も同時に自宅で食べられる。そんな贅沢こそ味わってもらいたい」(稲本さん)
――いよいよスタートした『DePREMIUM』ですが、今なぜ出前館がこの新サービスに乗り出したのか教えてください。
稲本:デリバリー業界でブランド力というものをどう打ち出していくか、どう変えていくかを考えた結果です。
ご存じの通り、デリバリー業界は競合もたくさん増えました。出前館はその2トップではありますが、シェアだけでなく「ブランド力」の向上を図りたいという思いがありました。
今お客様がデリバリーに期待するのは、お店で食べるかのごとくお家で食べられることではないでしょうか。
それだけに留まらず、いまやお店よりも美味しく食べられる、お店で食べられないものが食べられるといった期待のゾーンにまで移行しています。
くわえて、デリバリーは食だけでなく、コンビニ商品や薬などにも広がりを見せています。そのような状況下で、我々には何ができるか、何で差別化するかというひとつの戦略が『DePREMIUM』です。
高級なメニュー、良質な食事を手軽に楽しみたい。普段は行きたいと思った日に予約を取ることが難しいお店の料理を家で食べたい。
こうしたニーズは確実にあって、そのニーズに応えるサービスこそブランドアップ戦略につながるに違いない。そこからプレミアム市場に特化した『DePREMIUM』が生まれました。
――デリバリーが私たちの暮らしに定着し、多様性のステージに入ったということでしょうか?
稲本:例えば、まだ行ったことのないお店の料理を一度デリバリーで食べてみる。そんなトライアルとしての使い方などもできますから、多様なニーズは生まれていると思います。
ただ『DePREMIUM』の一番のプレミアムな楽しさは、例えば『創和堂』のデリバリーの横に『Hotel's』のデリバリーが、さらにその横に『la Brianza』のデリバリーが並ぶ、そういった、本来は並べたり見比べるたりできない特別な料理が、ギュッとまとまるところにあるかと思います。
そうすると、例えば自分でも料理を作りながらメインの一品だけシェフの料理を加えて、食卓を自分好みに彩るということもできる。そうやって食卓が好みに、豊かに、素敵になる使い方をしていただければと思っています。
――多様化するニーズを汲み取ることで、デリバリーはいっそう飲食業界全体を支える存在になっていくのでしょうか?
稲本:デリバリー業界全体はまだ飽和期に至っておらず、いろいろなスタイルが生まれる時期にあります。様々なデリバリーが増えるなかで、お客様がそれらを比較、吟味し、クオリティをチェックしています。
例えばデリバリーに求められるもののひとつに「スピード」が挙げられますが、「内容(料理)よりもスピード重視」というニーズもあれば、「内容とスピードの両立」というニーズもあります。要求は確実に上がっているし、広がっていて、それらに広く応えるサービスは強みになり得ると思います。
そういう要求に対して、やはり素晴らしいお店、実店舗から届く料理の強さは、デリバリーの必須要項だと思います。そこに参画していただけるお店があるからこその『DePREMIUM』だと思っています。
「『DePREMIUM』はサービスとして本質的に良い。だから導入を決めました」(鳥羽さん)
――皆さんは、稲本さんにお話いただいたコンセプトに賛同されて、参加を決められたんですよね。
鳥羽:もちろんです。僕は『DePREMIUM』には、新しいプラットフォームとしての可能性を感じています。多くのシェフが、商品開発やECなどいろいろな可能性を研究、模索していて、せっかくそれぞれが良いものを作っているのに、それらが集約される場所がありませんでした。
それが僕の中にずっと問題意識としてあって、誰もが集まれて満足度の高いサービスを提供できるプラットフォームがあるべきだと考えていたので、この『DePREMIUM』がその役割を担ってくれるのではないかと期待しているんです。
もし『DePREMIUM』が多くのシェフが参入する大規模プラットフォームへと成長できたら、これまでお客様が苦労していた、いろんなデリバリーサービスのなかから質のよいお店を探し回るといった手間を省くこともできると思っています。こうした選ぶ人の視点に立ったサービスを展開できれば、お客様にとっても飲食店にとってもWin‐Winになるはずです。
シェフたちと出前館が一緒に創るものが、自身のレストランの価値だけでなく、市場全体の価値も上げていく。それは業界に必ずいい影響を生むので、僕はこのスタート時点から関われることを嬉しく思います。
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