食欲に拍車をかけるバターとパスタに脱帽
新宿三丁目の人気店『トラットリアブリッコラ』で、厨房とフロアを張った北村氏とサービスの原品氏が、ぴったりの呼吸でもてなす。
ガラスのドア越しに出迎えるのは、約200本のイタリアワインが眠るセラー。自然光が差すフロアからは、厨房の様子が潔いまでに丸見えだ。北村氏は、食べ歩きの途中で北イタリアの郷土料理に邂逅し、そのまま3つの美食の街で修業するに至った。その料理の主役は川魚、ジビエ、根菜など。
「バターとチーズ、卵多めのふくよかなパスタなども特徴で、魅力は手間をかけた滋味深い味」と北村氏。なるほど、それに加えて旬の魚使いや出汁の効かせ方には、どこか出身の京都を思わせる風情もある。メニューには信頼を寄せる『中勢以』の熟成肉を使った注目の皿も並ぶ。