
海と太陽からのギフトを真っすぐに味わう醍醐味
潮騒が聴こえそうな店内。皿に鎮座する、見るからにイキのよい貝や魚に鮮やかな赤や緑の野菜。店の真後ろは築地市場と聞けば間違いない。
「仕入れ先と対等になれるまで、追いかけられたり昨日ものを掴まされたり、大変だったよ!」と言う久野シェフが、毎朝直に旬を捕まえる。恵比寿「デリツィオーゾ イタリア」ではピッツァを焼く傍ら骨太な下町風イタリアンにこだわり抜いた。
ナポリのピッツア大会に出場した際訪れたソレント半島で、魚介を使った陽性な南の料理が久野氏の心を奪う。その足でアマルフィの名店の扉を叩き、修行した。「現地の空気を忘れずに表現したい。お腹だけはすくんだし、楽しく食べるのがイタリア流!」の言葉通り店は連日賑やか。ざっくり1 ヵ月前には予約を。