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  • 狙っていた彼からデートに誘われた!それなのに「2回目はナシだな」と思われてしまった27歳OLは…

    「私が『3倍ぱっくん分解酵母プレミアム』を飲む理由はね、健康的なスタイルになれるよう、サポートしてくれるから。

    これを飲み始めてから、自信が持てるようになったんだよ」

    「えっ…?」

    美人でスタイルもいい美波さんは、いつだって自信に満ち溢れているように見えたから、思わず驚いてしまう。

    そんな私の考えを見透かしたようで、彼女は笑った。

    「私もね、昔は自信なんてなかったよ。美味しいものが好きだけど、体型も気になる。そんなふうに悩んでたんだけど、これを飲むことで思いっきり食事を楽しめるようになったの」

    「スタイル抜群な美波さんも、悩むことなんてあったんだ…」

    つぶやく私に、先輩は続ける。

    「ねえ、有希ちゃん。美味しそうに食べてるときの笑顔って、人を幸せにすると思わない?それって、女の子が一番可愛く見える瞬間でもあると思うんだよね。

    有希ちゃんが美味しそうに食べてる顔も、すごく可愛いと思うよ」

    そう言い終わると美波さんは、お皿に残っていたケーキの残りを一口でペロッと平らげる。

    幸せそうな表情を浮かべる彼女は、たしかにいつもより一層美しく、可愛らしく見えるのだった。



    ― 美味しそうに食べてる女の子は可愛い、かぁ。私も本当に可愛く見えるのかな?

    美波さんの言葉が不思議と胸に刺さった私は、あの日以来、先輩の真似をして『3倍ぱっくん分解酵母プレミアム』を取り入れるようになっていた。

    2ヶ月がたった今、一番変わったことは生活への意識だ。無理な食事制限をやめ、適度な運動を心がけるようになった。

    意識が変わったせいか、食べすぎたときに罪悪感を抱くことも減ってきたように感じる。

    ― 無理して自分に嘘をつくよりも、健康的に、自然体でいる方がいいのかも。

    そんなふうに思えるようになってきた私は、ついにインフルエンサーとしての活動方針も変えることにした。

    美味しい食事を楽しむ私自身を認めて、過度に加工することをやめたのだ。

    目のサイズや輪郭も、自然な今の私そのまま。

    初めは「いいね」がもらえなくなったりするんじゃないかと思い、心配だったけれど…。予想に反して、フォロワー数はむしろ増えたくらいだった。

    そんなある日。何気なくInstagramを開いた私は、思わず驚きの声を上げた。

    『有希ちゃん、久しぶり!なんか雰囲気変わったかな?ナチュラルでいいね。そういえば、いい店を見つけたんだけど、また一緒にどう?』

    2ヶ月ぶりに、カケルさんからダイレクトメッセージが届いたのだ。


    「すごーい!これはめっちゃ映えますねー!」

    お皿の上には、たっぷりのウニとトリュフをあしらったクリームパスタが、宝石のようにキラキラ輝いている。

    会員制イタリアンのカウンター席。ワインで乾杯し、無我夢中で写真を撮影する私の横にいるのは、美波さんではなく、カケルさんだ。

    「でしょ?ここ、あの名店のシェフがオープンしたばかりなんだ。きっとこれから、予約が取りにくくなると思うよ」

    興奮した様子でそう語るカケルさんは、今日はニコニコと楽しそうに微笑んでいる。

    憧れの人との2度目のデートで、私のほうは相変わらず緊張しっぱなし。

    でも、今日は事前に『3倍ぱっくん分解酵母プレミアム』を飲んでいることもあってか、食べすぎることに対しての罪悪感はなかった。

    「じゃあ、いただきまーす」

    一通り写真を撮り終えた私は、炭水化物と脂質たっぷりの贅沢なパスタをフォークに巻き取ると、思いっきり大きな口でパクリと食べる。

    「ん〜!おいしい〜!!」

    口いっぱいに広がるパスタの美味しさに、思わず笑みが溢れてしまう。

    でも、そのとき。

    食いしん坊丸出しな私をジッと見つめながら、カケルさんが寂しげな表情を浮かべて言ったのだ。

    「有希ちゃん…」

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