盛りラブ Vol.6

「絶対に失敗できない!」勝負デートの前日に、男がコッソリ仕込んだ“完璧な計画”とは?

「す、すっごい綺麗…」

「そう?」とだけ瑛太は言って、芹奈にスリッパを差し出す。

「洗面台、使っていいよ。ここのタオル使ってね」

ふわふわのタオルが綺麗に積まれた棚を指さすと、芹奈は感心したように言うのだった。

「瑛太さんって、綺麗好きなのね。ここ、モデルハウスみたい」

「どうかな?しばらく向こうで暮らしてたから、生活感がないだけだよ。芹奈ちゃんの家だって綺麗でしょう?」

瑛太は、そう言い残して逃げるようにキッチンに移動し、白ワインのボトルを出す。

そして、戸棚を開け閉めしてワイングラスを探した。自分の家なのに自分で片付けをしないから、どこに何があるのかわからないことが瑛太にはよくある。

ようやく見つけたグラスにワインを注ぎ、芹奈とソファに腰掛けた。


「瑛太さん。今日、本当に楽しかったわ」

「こちらこそ。ありがとう」

グラスを軽く合わせる。

「私、こんなに最高のデート初めてだった。色々考えてくれてありがとうね」

芹奈の目元が、瑛太を見て嬉しそうに弧を描く。

「よかった」

― よかった。ありがとう......


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