男と女の答えあわせ【A】 Vol.76

「2人で会うのは、ちょっと無理…」女が交際寸前だった男を突然拒否した理由

A1:実は出会ったタイミングと場所が悪かった。


俊介との出会いは、女友達である莉央の家で開催されたホムパだった。

正直、最初はそのホムパへ行くことに乗り気ではなかった。なぜなら莉央はとにかく自分が中心でいないと嫌なタイプの女の子で、必要以上に気をつかわなければならなかったからだ。

でも友達だし、断っても面倒くさそうだ。

だからホムパへ行ったのだが、そこにいたのが俊介だった。

俊介からの視線には、なんとなく気がついていた。だが気にしないように、わかっていないフリをしていたものの、事態は急に動くことになる。

莉央と俊介、そして私の3人で食事へ行く約束をしていた当日。莉央が急に体調不良で、行けなくなってしまったのだ。

俊介から「2人で行く?」と連絡が来たので、私はすぐ莉央に連絡を入れた。

「莉央が今日来られないなら、私も断るね」
「ううん。せっかくだし行ってこれば?俊介いい人だし、オススメだよ〜」
「でも…。莉央が行ける日にリスケする?」
「いやいや、お店の関係もあるからドタキャンはよくないよ。私はいいから、2人で行ってきて」

— まぁ莉央がそう言うなら、大丈夫か。

こうして俊介と2人で食事へ行くことになった。

「莉央、大丈夫だったかな。一応、しゅん君から連絡をもらった後に莉央にも聞いたし、“行っておいで”とは言っていたけれど…。しゅん君と2人で食事なんて、緊張しちゃうなぁ」

私とは違い、俊介はまったくと言っていいほど気にしていない様子だ。

「莉央なら、大丈夫でしょ」

— そっか。まぁいい大人だし、私が気にしすぎだったかな。

そう思っていた。


俊介とは毎回、何人かで会っていたので、2人きりで会うのは今日が初めてだ。会話はポンポンと弾み、とにかく楽しい。

「美奈子ちゃんって、よく食べるんだね」
「私?うん、食べること大好きなんだよね〜」
「何が好きなの?」
「焼き鳥かなぁ。でもお鮨も好きだし、最近は韓国料理にもハマっているし、街の定食屋さんみたいなところも好きだし…」
「そうなんだ!いいねぇ。じゃあ今度、近所にできた定食屋行かない?」
「行きたい!気になっていたんだよね」

しかも、家も近い。私の家から俊介の家まで、徒歩10分弱だ。最寄り駅も一緒で、仲良くなるのに時間はかからなかった。

「美奈子ちゃん、また誘ってもいい?」
「うん、もちろん!せっかくのご近所さんだしね」

こうして、自然と距離が近くなっていった私たち。そしてこの日を境に、俊介から毎日のように連絡が来るようになったのだ。

内容は“今日は何を食べた”とか、“こんなことがあった”など些細なことばかりだったので、私も特に気にしていなかった。

また彼氏と別れたばかりですぐに新しい恋をする気もなかったので、私としてはこの関係が心地よかった。

ただ、私は気がつくべきだったのだ。この関係を壊してくる“クラッシャー”の存在に。

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