小石原はるかの 「偏愛スケジュール」 Vol.4

ルコント

A.Lecomte

懐かしく愛らしい
ケーキと再会

左.ネズミをかたどったシュー、スウリー¥420はルコントの名物

“日本で初めて誕生したフランス菓子店”として長らく愛されていたパティスリーが『ルコント』だ。アンドレ・ルコントさんが1968年に六本木に開いたその店の歴史は、2010年まで続いた。

私の『ルコント』にまつわる記憶をひもとくと、1978年に六本木から移転した青山本店の光景が思い出される。小学生の頃、青山ツインタワーの中にある病院に通っており、その行き帰りに同じビルの地下にある『ルコント』に立ち寄ることが多かった。

一番好きだったのは、ネズミの形をしたシュークリーム「スウリー」。シューの中にとろりとしたカスタードクリームがたっぷり。その上、表面の白いフォンダンも甘くって、なんだか得した気分がした。

3年前に一旦幕を下ろした『ルコント』が、今年、めでたく再開した。広尾・有栖川公園そばに路面店を構え、地下にはゆったりとしたサロン・ド・テも備えているという、堂々のリ・オープン。かつて『ルコント』で働いたパティシエが集結し、懐かしい味はそのままに、そして新たな美味しさも提案していくという。

サロン・ド・テでランチタイムに食べられるキッシュや、朝食のヴィエノワズリーも、上質でベーシックな味わい。祝・復活!

●こいしはらはるか
一度ハマると歯止めの利かないマニアックな気質と頑強な胃袋を持つ、人呼んで"偏愛系ライター"。著書に『麹の「生きた力」を引き出す本』(青春出版社)など


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