絶食系女子 Vol.3

「年収3,000万以上の男がいい」彼氏いない歴4年。身の程知らずの29歳女の本性

タイプじゃない男に告白されて


「俺、ずっと前から恵里佳のことが好きだった」

― ハイ、来た。来ると思った~!

『Happy Birthday』と書かれた透明な大皿に、小さなケーキや果物が盛られている。その可愛らしいプレートを目の前にして、私は翔太からの告白に戸惑っていた。

確かに、翔太のことは大好きだ。でも、それはあくまでも友人として。

私の好みのタイプに、申し訳ないが半分も当てはまっていないと思う。

友人を一人失うことに心苦しさを感じながら、私は意を決して口を開いた。

「翔太、ごめん。私は……」

「わかってる。俺は全く恵里佳の理想じゃないってこと」

私の言葉を彼が遮る。私は「うん」と小さくうなずき、押し黙った。

「だから、今すぐに付き合ってくれとは言わない。俺が、恵里佳のことを好きだって知っておいてほしかっただけ」

「……ありがとう」

私は心底ホッとした。彼とはまだ友達のままでいられるようだ。

過去にも何度か、男友達から受け止められない好意を向けられて揉めた経験がある。アラサーになってまで、そんなつまらないことで大切な友人と縁を切りたくない。

しかし。

「だから俺……恵里佳の好みのタイプの男になれるように頑張るよ」


「……え?」

私は思わず、素っ頓狂な声を上げる。彼は食後のコーヒーをぐっと飲み干し、大真面目な顔で私を見つめた。

「顔や身長はこれ以上どうにもできないとしても、スポーツとか料理は頑張れるし、最近は読書量も増やしてる。コミュ力はもっと色んな人に会って磨くとして、あとは年収と......


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