やっぱりフレンチが好き! Vol.2

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名店の系譜

師匠から弟子へ、先輩から後輩へ。そうしたつながりの中で、
受け継がれる技術や心意気があり、と同時に、新たなる名店の物語が紡がれ始める。

右上.農園野菜のテリーヌ モザイク仕立て」はそれぞれに調理した野菜を美しく組んでゼリー寄せにした『オー・グー・ドゥ・ジュール』時代からのスペシャリテ。¥1,600 右下.「塩漬け豚ミンチのジャガイモのせパン粉焼き」。 左上.男性に人気があるという「スーププリン」¥600 左下.温かな雰囲気の店内は席間もゆったり。料理はポーション大で、シェアして食べるのがおすすめ。上石神井の商店街の奥にあり、地元では欠かせない駐輪場も完備

ビストロデザミ

Bistro des Amis

人気シェフの「街角のフレンチ」

麹町『オー・グー・ドゥ・ジュール』を一躍人気店に押し上げたのは「また来たい」「あの人にも勧めよう!」と思わせるなにか。その屋台骨を支えてきたのが、当然ながら中村保晴シェフの料理だ。

モザイク画のように美しい野菜のテリーヌは何度雑誌のフレンチ特集に登場しただろう? そのテリーヌが今は上石神井で食べられる!?「私自身が商店街で育って、親が働くすぐそばで大きくなりました。自分の子供も同じような環境で育てたくて、住んでいる街の商店街に店を出したかったんですよ」

上石神井の街にも意外なまでに(失礼!)馴染む、シックな内外観。しかし、買い物中のおばちゃんたちが自転車を乗り付けて「今日何時から?」と話しかけてくる親近感。まだオープンして2カ月に満たないというのにしっくり溶け込んでいる。

また、「野菜は採れたてに優るものはない」という考えのシェフにとっても、ここは練馬の生産地に近く、直売所や無人ロッカーで朝採れ野菜を手に入れられる好立地でもある。おばちゃんたちもおめかししてやってくる「街角のフレンチ」の誕生だ。

右上.「焼き茄子と鮎のテリーヌ 夏野菜のプレッセ」。料理はすべて¥5,400のコースの一例 右下.「ソフトシェルクラブのフリットとスープド ポワソン」。オマール海老のみを使用し、濃厚な風味に。 左上.「ロニョン・ド ヴォーとカイノミ フヌイユ」。腎臓とカイノミにゆっくりと火入れをし、鴨のコンソメや生姜、フヌイユなどを加えたもの。左下.風や水、太陽をテーマにした存在感のある絵画が空間に彩りを添える。シックで落ち着いた店の雰囲気は、北野シェフのおだやかな人柄を反映しているかのようだ

ルヴァンキャトル

le vin quatre

名店育ちの実力派の新店

繁盛店のDNAを持つシェフの独立には並々ならぬ期待と注目が寄せられるものだが、そのプレッシャーをものともせずに快調なスタートを切り、話題を集めているのが、目白の『ル・ヴァンキャトル』だ。

シェフの北野智一氏は弱冠33歳ながら、中目黒時代の『コム・ダビチュード』で2年、六本木の『ル・ブルギニオン』で7年間スーシェフを務めた実力派。それぞれの店でフランス料理の技術はもちろん、店のゲストやスタッフ、食材の生産者と真心を持って関わることの大切さを学んだという。

昔からオーナーシェフになるのが夢だったが、独立を強く意識するようになったのは『ル・ブルギニオン』で働きだして5年くらいたったタイミングだった。「独立を目標に、いまから動きます」と菊地美升シェフに“前向きな辞表”を提出してから約2年。実直に仕事と向き合いながら、目標を現実にするために、ひた走ってきた。

オープンして日は浅いが、活況ぶりから察するに早くも“地に足のついた”感あり。名シェフのもとで培った技術やかけがえのない体験が、その自信を支えている。


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