新宿に待望の大人イタリアンが誕生!ムード漂う店内で素直な美味しさに感動

新宿三丁目の雑居ビル4階。そう聞くと身構えてしまう人も多いと思うが、いい意味で予想が裏切られる新店が誕生した。

『イルラート』は、同じく新宿三丁目の『オステリア・オリエーラ』を一躍人気店に押し上げた古井繁規シェフによるイタリアン。

オープンキッチンを配し、暗めの照明がムードを誘う店内では、旬な食材を限りなくシンプルに仕上げた料理が楽しめるという。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。皆様の「行きたい店リスト」に加えていただければ幸いです。

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実力派シェフが慣れ親しんだ地で“引き算のイタリアン”を提案!

キッチンを囲むカウンターは低めに設計され、刻々と料理が仕上がる様子を望める


猥雑な雰囲気の末広通りを抜けて扉を開けると、そこにはシックな空間が広がる。

「素材のクオリティを突き詰めていくうちに、自然と引き算の料理になった」そう語るのは古井シェフ。

コースでは毎朝自ら市場に出向いて仕入れる魚介や、広島の『梶谷農園』から取り寄せる野菜を中心に、こだわり抜いた食材を使用した皿の数々が登場。

緻密な技術に支えられた素直な美味しさが堪能できる、おまかせコースの一部を見ていこう。

「甘鯛の蒸し煮スープ仕立て」

無駄を削ぎ落とした魚や野菜が、小憎いほどしっくりと寄り添ってくる!

透明感あるスープの上に、愛媛・八幡浜産の甘鯛が清楚に横たわる。

皿の中にあるのは、それだけ。

スープも甘鯛のアラや骨でとり、調味料は微量の塩のみと、どこまでもピュアなひと皿だ。

口にすれば、何にも邪魔されぬ甘鯛本来の豊かな旨みに唸らずにはいられない。


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「27種類のお野菜を使ったリボリータ」

リボリータとは、白インゲン豆や黒キャベツ、にんじん、トマトなどの野菜とパンで作るスープ。

だが、古井シェフはパンを加えず、ほぼ野菜の水分で蒸し煮するようにして仕上げる。

27種類とバラエティ豊かな野菜の滋味が、噛むたびに溢れ出て味蕾へと染み渡るのだ。

「タヤリン牛テールの赤ワイン煮込みのソース」

手練れの技を感じさせる、オーセンティックな郷土料理も見逃せない!

卵黄のみで作るタヤリンは、シェフの修業先でもあるピエモンテ地方の伝統的なパスタ。

パスタに和えるのは、赤ワインでとろとろに煮込んだ牛テールの入ったトマトベースのソースだ。

凝縮された力強い牛肉の旨みが、どこか中華麺を思わせる歯切れの良いパスタと絶妙なハーモニーを奏でる。

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