今や飛ぶ鳥を落とす勢いのアイドルグループ「SixTONES」。
そのメンバーのひとり、京本大我さんを、東京で最旬の水上ホテル「PETALS TOKYO」へお連れした。
故・ジャニーさん直々のスカウトで芸能界入りしたものの、幼少期は人前に立つことが嫌いで、学芸会や運動会を仮病で休むほど引っ込み思案だったという京本さん。
そんな彼が今やSixTONESとして堂々デビューし、2年目を迎えた。
インタビューすると、逃げ続けてきた過去を受け入れ、「今」を生きる男の覚悟が見えた。
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逃げ癖が招いた失態。分岐点はハタチのとき
教室でずっと絵を描いていた。将来の夢はぼやけたまま、クリアに描けたことはなかった。
光を浴びる舞台に立ち、誰かに夢を与える。
そんな日が来るとは、想像もしなかった。
幼少期の京本さんは、絵を描いて過ごすのが大好きなインドア少年。テストで満点を取らなければゲームを買ってもらえないという、ごく普通の家庭と同じように育った。
「むしろ物欲もない子供で。紙とペンがあればよかったし、服にも興味はゼロ。鏡も見なかった。
走りは遅い、泳げない、球技も出来ない。休み時間になっても教室から出ない。モテた記憶は一切ない(笑)。本当に〝ザ・陰キャラ〞でした」
人前で注目を浴びるのが嫌で、学芸会も運動会も仮病で休む。
小学6年生でジャニーズ事務所に入所しても、それは変わらなかった。
「KAT-TUNさんのライブに見学に行ったら、いきなりジャニーさんに出ろって言われて。ライブが終わって冷静になった時に頭に浮かんだのは、〝明日学校だ〞、ってこと。
案の定、スポーツ新聞に〝京本政樹の息子、出演〞って記事がバーっと出て。……学校、休みました(笑)」
本人も認める〝逃げ癖〞。
それはハタチのとき、舞台に穴を開けるという大失態へとつながる。
「初めて立った外部の舞台で、周りはレジェンドのような方ばかり。自分が舞台を止めちゃいけないっていう現実が急にプレッシャーになって、のしかかってきて。
でも初日の幕が下りて、先生が褒めてくださったんです。〝ミュージカルに向いているかもしれない。才能がある〞って」
その瞬間、ギリギリまで耐えてきた体に異変が起こる。蕁麻疹が全身に出て、翌朝起きたときには声が出なくなっていた。
「稽古期間にすごくしごかれたから、ちょっとでも認めてもらえたのが嬉しくて。でも、何かが弾けちゃった。褒められたことで、より大きなプレッシャーみたいなものに襲われたんでしょうね」
結果は休演。その日は、ダブルキャストを務めた古川雄大さんが代わりに演じた。
「他の仕事もある中、本番1時間前に来てくださって。すごくご迷惑をかけてしまったのだけど、自分を保つのに精一杯。そこから、残りの40数公演を降板するのか、やるのか。
ファン、先生、親。励ましの言葉から厳しい言葉まで、いろんな言葉をもらいました」
最終的に舞台に立つことを決意したのは、支えてくれた周りの人たちを裏切りたくない、という気持ちだった。
それから6年。今でも逃げたくなる瞬間はある。
「去年の紅白も逃げたくなりました。『Imitation Rain』の僕のパート、すごく高音なところがあって。
緊張で喉がいうこと聞かなかったり、自分の心拍音でテンポ感が狂ったりしたらどうしようって、毎回プレッシャーなんです。
いろんな場を経験してきて、少しはマシになってきたけれど、紅白は今までにない大きな舞台でしたから」
それを乗り越えられたのには、おまじないのような言葉の力があったという。
「〝余裕!〞って口に出して言うんです。これは城田 優さんからもらった言葉で、本番直前に言うと、安心できるというか、落ち着くというか。言霊みたいなものかな。
今ではメンバーにも伝染して、〝余裕!〞って言い合うようになってます。SixTONESって、みんなメンタル弱いんで(笑)」
志を共にする仲間と歩む2年目。この先も試練はいくつも訪れるだろう。でも彼はもう逃げ出さない。
「僕たち6人は全員音楽が好きで、いいものを届けたいっていう気持ちが大きなモチベーション。先月出したファーストアルバムは、誇れるほど納得のいくものが出来ました。
その分、次へのハードルは上がってしまったけど、それこそ逃げずに乗り超えていきたい。特に2年目の今年は、踏ん張りどきですから」
瞳の奥には、真っ直ぐな強い意志が宿っていた。
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京本さんが訪れたのは……「PETALS TOKYO」
倉庫街からアートシティへと変貌を遂げる東京の最注目エリアで、ひと際目立つアートな小舟。その正体は水上ホテル。
天王洲の運河に浮かぶ小舟の中は客室になっており、水辺を感じながらゆったりした時間を過ごすことができる。
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