男女の賞味期限 Vol.8

「夫は、私を必要としていない」夫婦の意味を見失った妻が、一人で向かった先

男と女の賞味期限3年説。

男女としての関係が終わりかけた夫婦はその時、どんな決断をするのだろうか。

◆これまでのあらすじ

夫・翔一の遊び相手が乗り込んできた夜。帰宅した翔一は、突如床にうずくまってしまった。混乱する真希だが…?

▶前回:男の本能をくすぐる極上の女。そんな彼女と結婚した夫の、知られざる後悔


「大丈夫?大丈夫?」

「飛ばされた…」とだけ言ってうずくまった翔一を何とかベッドまで連れて行き、真希は必死に声をかける。

唇は真っ白で、顔の血色もひどく悪い。おでこに手を当ててみるが、熱はなさそうだ。

「お水、飲む?」

何か強いショックを受けて、貧血のような状態なのかもしれない。紙のような顔色で、彼は小さく頷いた。

ミネラルウォーターの入ったグラスを渡すと、一口だけ飲んで、「少し休む」と、ベッドに潜り込んでしまった。

真希は急いで彼に布団をしっかりと掛け、加湿器のスイッチも入れた。

何が起きたのか分からないが、自分にできることはすべてしようと、薬箱を確認するなど、真希は走り回る。

一通り終えたところで、今はゆっくり寝かせてあげようと、カーテンを閉めて電気を消し、寝室を後にした。

―何が起きたんだろう…。

リビングのソファに腰掛けると、真希も緊張の糸が切れたのか、震えが止まらなくなった。エアコンの設定温度を上げてみる。

だが、いくら部屋が暖まろうとも震えが止まることはなく、真希は孤独感に襲われながら一夜を過ごした。

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