夫の寵愛 Vol.6

「恥ずかしくて、誰にも言えない…」彼氏にフラれ寂しくて、女がつい手を出してしまったこと

大抵どんな夫婦にも、互いに“秘密”があるものだ。

『愛しているからこそ、全てを知りたい』

そう考えた一人の男がいた。

愛しすぎることは、罪なのか……?

◆これまでのあらすじ
里紗に届いていた謎のDMの送り主は、同僚の梓だった。そして、毅の元カノだという梓から、毅はストーカーだと告げられる。動揺する一方で、 里紗には思い当たる節があった…

▶前回:「やっと2人きりになれた…」夫が知らない、妻と同僚の会話。その衝撃の内容とは!?


社会人になりたての頃、里紗は一生忘れられない恋をした。

相手は、里紗の高校時代の友人が企画した飲み会で出会った、同い年の広告マン・翔太郎。

陽に焼けて髪を少し染めた彼は、常に会話の中心にいて、その場の空気を巻き込んでいた。そんな彼に、里紗は無性に惹かれた。ほどなくして翔太郎からのアプローチもあり、自然な流れで付き合うことになる。

「俺、里紗のゴハンがないと生きていけない」

翔太郎はそう言って、仕事が終わると毎日のように、当時駒沢公園の近くに住んでいた里紗のもとを訪れていた。里紗は幸せだったし、料理の腕もどんどん上がっていった。

そして付き合って5年目になる頃、唐突にLINEが入る。

『週末、大事な話をしたいから、時間を取ってほしい』

直感でわかった。プロポーズだ。

この5年、彼にときめかない日はなかった。喧嘩をすることもあったが、より仲が深まるようなものばかりだったし、自分たちはずっと一緒にいると信じて疑わなかった。

里紗は、その日のために新しい服と靴を買い、待ち合わせの前には美容室にも寄った。

しかし、翔太郎からされたのはプロポーズではなく、別れ話だった。

里紗が翔太郎を思ってレシピやテーブルコーディネートを考えている頃、彼は読者モデルをやっているという美女と愛を育んでいたのだ。今までの5年が嘘だったかのように、その瞬間、愛情も信頼もすべて消えた。

そして里紗の胸には、ひとつの教訓が刻みこまれる。

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