毎週金曜日に、ひっそりとオープンする“三茶食堂”。
この店のオーナーの直人(45)曰く、ここで繰り広げられる人生相談を聞いていると、東京の”いま”が知れるのだとか…。
さて、今宵のお客さんは?
▶前回:翌朝帰宅した彼からは、安っぽい香りがした。38歳女が年下男にハマったら…
Case 9:“勝つ”ことを忘れた男・凌(28歳)
「直人さん、お代わりもらっていいですか?」
『三茶食堂』のカウンター席でビールを飲みながら、脳裏に今日の出来事が蘇る。
“もう考えないでおこう”と思うのに、考えずにはいられない。
「はいこれ、つまみ。凌くん、今日はピッチが早いね〜」
明太子入りの卵焼きとともに......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
それが人生で一番無駄な時間。本当にその通りですねー。
とても前向きになれて感動する小説、大好きな連載です♡
ほわほわした気分にさせてくれる三茶食堂が
1番楽しみな小説です☺️
直人さんのこと最後に知れるのかな?
こんなに心温まる小説、他にない🥺
一歩踏み出して勝って(カツ)、彼女を連れてきた時の描写がすごく良かったです。