東京カリ~番長 水野仁輔・選 東京の老舗カレー Vol.1

ギンザ ニューキャッスル

銀座 ニューキャッスル

”祝・復活。濃縮を極めた昭和のカレー”

辛来飯(蒲田)¥740、コーヒー¥500

世に名物カレーは数多あれど、この店の“辛来飯(カライライス)”ほど、たくさんの人に愛されてきた名物はほかにないのかもしれない。だからこそ、昨年の閉店の知らせに列島を震撼させるほどの衝撃が走った(大袈裟でなく)。

ところが、だ。その辛来飯が復活していたのだ。場所は同じ銀座の柳通り沿い。

この度、3代目を襲名したのは飯塚健一氏。食べて、あまりの旨さに感激。「惚れ込んだ味」を変わらず提供する先代・宮田博治氏、美佐子さんご夫妻を、慕うようになるまで通い詰めた。

閉店の報を受け、矢も盾もたまらず、自ら再建を志願。先代の薫陶を受けた後、修業に行っていたカフェの厨房や友人のキッチンで、あの味に至るまで試行錯誤すること、3カ月。現在の場所は出店を考え始めた頃、「偶然、見つけた」。

品川(その手前)、大井(多い)、大森(大盛り)、蒲田(その先)。盛りの度合いを、京浜東北線の駅名でなぞる品書きはもちろん健在。3代目は玉子がダブルで特盛りの「川崎」を新設した。レシピは無論、まったく同じだ。

「元になるペーストにはクコも入っていて、野菜など使用食材はすべて国産。肉は使わず豚骨から取った出汁で作る。実は健康と美容に向く」。

新店と3代目のために、今も毎日、時間の許す限り手伝う先代も「ルウがきめ細かくて、僕より丁寧に作っているかも」と目を細める。店のキーカラーは大胆にも真っ赤に刷新したが「後で知ったんですけど、初代が好きな色だったそう」。復活は導かれし運命だったに違いない。

宮田博治氏と飯塚健一氏

カウンターのほかテーブルも

おなじみの駅名メニュー。飯塚氏がいたカフェ『スーパーレーサー』(港区海岸3-12-9☎03-5484-3403)でも日曜と月曜のランチ限定で辛来飯を提供中


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