「僕に刺激をくれるのは…」2020年にブレイクした俳優・仲野太賀を奮い立たせる人々とは

13歳で俳優デビュー。即、華々しく活躍!とはならなかった。

俳優の父を持つが、自分からはそのことに敢えて触れず、あくまで自分のペースでコツコツと、キャリアを積み上げてきた。

そして、15年目となる2020年。ドラマでも映画でも主演を務めるエポックな年となった。

俳優・仲野太賀。

彼を神楽坂のイタリアン『H-acca‒(アッカ)』にお誘いして、転機となった2020年を振り返ってもらったら、長い下積み期間を経た彼ならではのエピソードを聞くことができた!

▶前半はこちら:「人生のカツサンド史上、最高です!」人気俳優にそう言わせた、“記憶に残る”イタリアン

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これまで自分がやってきたことを、肯定できるようになって自信に繋がった


ドラマ『あのコの夢を見たんです。』と、映画『泣く子はいねぇが』で主演を務めたのに加え、ドラマ『今日から俺は!!』『この恋あたためますか』などでも、見る者の印象に強く残る役を演じた2020年。

13歳でデビューし、すでに15年のキャリアを持つ仲野さんに「去年ブレイクした」という形容詞は、もしかしたら失礼にあたるのかもしれない。

しかし幅広い世代にあまねく、その名と顔が知れ渡ったのは確かだろう。

「いろんなことが重なったんですよ。コロナの影響で現場が止まってしまって、ドラマの放送時期も、映画の公開時期も、当初の予定からずれてしまいました。

その結果、作品を観ていただける時期が重なって、一気に露出したように見えているのかもしれません。

でも、そうした状況はある種の巡り合わせだし、こうなった以上はいい結果につながるといいなあとは思っています」

これまで以上に注目を集めていることは、きっと仲野さん自身も肌で感じているはず。

「努力をしても、実を結ばなかった時期も結構ありました。でも、ここ2〜3年でようやく、駆け出しの頃から知っている方と、思うような仕事ができる環境ができたのかな。

今まで自分がやってきたこと、選んできた道は間違っていなかった、と自己肯定できるようになりました。そういうターンに入ったんだな、と思っています」

きっぱりと語る表情は、とても清々しい。

周りが売れていくことに焦りを感じる時期もあったが、耐えた。同世代の俳優仲間と仕事をできることが、今はとてもうれしいという。

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