「ツンデレではなくシンプルな性格の人が好きです。何を考えているのかな?という人は一緒にいて辛そう。楽しいことは楽しい、嫌なことは嫌とわかるストレートな感じがいいですね。
あと、洗練された都会のキラキラしている人よりも、素朴でちょっと地方の風を感じるくらいの雰囲気を持っている人の方が、落ち着くだろうなと思います」
具体的には映画『アバウト・タイム』の主人公(少し地味な普通の青年)が理想とのこと。
東カレ的男性とは反対のタイプが好きなようだが、もし、高層マンションに住んでいるような男性が隠れ家レストランでシャンパン片手に言い寄ってきたら……?
「一回、家に帰って考えさせてください!となります(笑)。でも、そういう人が知らないお店に連れていってくれたら好奇心をくすぐられますね。好きになったら背伸びしちゃいそうだけど、それもいい経験かも」
傍目からみたら上白石さんはもっと高飛車でいてもおかしくない多才な売れっ子だ。
歌も演技も折り紙つきで、英語とスペイン語が話せて、ピアノも弾けて達筆で博識。さらに、ユーモアもあってお酒好き。とくれば、芸能界でもいろんなお誘いがありそうだが、話があってもほとんど行かないとか。
「知らない人がいる場へ行くのは緊張しますし、〝あのとき一緒に飲んだね〞ではなく、初めましては現場でしたいです」と、堅気な理由を率直に言う。
共演後なら食事をすることもあり、2020年を代表するヒット作となった『恋はつづくよどこまでも』のメンバーとは、撮影中にイタリアンに行ったそうだ。
「絶対調子に乗らないぞ、って思っています」
「2020年は今までと全然違う年でした。知ってくださる方がすごく増えましたし、またひとつ新しいスタートを切った一年だったと思います。
環境の変化が著しくて、それになかなかついていけなかったりもしました。私は天邪鬼なので、周りがうわ〜っと盛り上がると意地でも乗らない性格。
〝すごいね〞と言われても、絶対に調子に乗らないぞ、と思います。そういう意味で、地に足をつけて過ごせていた気がします」
東京の生活が長くなっても、人気女優になっても、ブレずに染まらない自分を大切にしている。
「来年はもっと冒険したいです」
いまは次の主演ドラマ、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』の編集者役に集中しつつ、2021年に向けて思うことがある。
「来年はもっと冒険したいです。自分はけっこう何をするにも考え過ぎて結局何もできないことが多いので、衝動的に動く年にしたいですね。仕事もプライベートも直感を信じる。自分のなかの熱を行動に移せる一年にできたらいいです」
芯の強さとユニークな感性をもち合わせる彼女が抱く衝動は、きっと、価値がある。
来年以降、私たちはさらに多彩に進化していく上白石さんの姿を目にすることになるだろう。
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後日東カレInstagramにて、撮影中のオフショット動画を配信予定!そちらもお楽しみに!
■プロフィール
上白石萌音 1998年、鹿児島県生まれ。2011年に「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、俳優デビュー。来年1月スタートのTBS系ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(毎週火曜22:00~)では主演を務める
■衣装
ジャケット 43,000円〈ランバン オン ブルー/レリアン TEL:03-5491-8862〉、ドレス 81,000円、バッグ 82,000円〈ともにアディアム/アディアム 東京ミッドタウン店 TEL:03-3402-1019〉、イヤリング 220,000円、リング 110,000円〈ともにTASAKI/株式会社 TASAKI TEL:0120-111-446〉
▶前編はこちら:上白石萌音を西麻布に連れて行ったら、ステーキを食ベた後に、意外な言葉を言ってくれた!
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