ストラテジックな彼女 Vol.7

元カノから3年ぶりに連絡が…。男が唖然とした三十路女の変わり果てた姿とは

里香から『お鮨が食べたいなぁ〜♡』という圧力を受けたものの、将司は麻布十番にある“魚が美味しいお店”を指定した。

麻布十番の路上で3年ぶりに再会した里香は、異常に高いテンションで駆け寄ってきた。

「きゃ〜将司だ!久しぶり〜」

里香は、キラキラした目でこちらを見つめてくる。

しかし、こじんまりとした和食屋に足を踏み入れた途端、顔を曇らせた。

「将司って、知る人ぞ知る隠れ家みたいなお店、相変わらず好きなのね…」

「俺だけしか魅力を知らない感じが、男心をくすぐるんだよね。ミーハーな店は、客層悪いし混んでるし落ち着かない」

「ふ〜ん」

里香はリクエスト通りのお鮨ではないことに、やや不満そうな顔を見せたものの、乾杯のビールに口をつけると、すぐに機嫌を取り戻し、核心に迫ってきた。

「で、将司最近どうなの?結婚した?」

「してないよ」

テンションの差を感じながらそっけなく答えたが、さらに食らいついてきた。

「奇遇だね!私も、まだ結婚してないよ。いい感じの子とかはいるの?」

数年前とは打って変わって、グイグイくる里香に若干嫌悪感を感じながら、冷たく言い放つ。

「まぁね」

その瞬間、里香の表情が歪み、小ジワが寄る。30歳になっても相変わらずの美貌だが、25歳の凛子と比べるとハリや瑞々しさは劣る。


「え、どんな子なの〜?」
「うーん、いい子」

答えても答えても、さらに突っ込んでくる。

「いい子って例えば?」

いびつな笑顔を貼りつけている里香に、問い詰められる。

「例えば…初回デートでホルモン屋に連れて行っても、嫌な顔一つせず終始楽しそうに笑ってくれると......


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