イケメン中毒 Vol.1

イケメン中毒:私が男に求めるのは顔だけ。超絶イケメンに溺れる年収2,000万の女を襲った悲劇

人は見た目より中身が大事。そんなこと、誰だってわかっている。

だけど美しいものに心奪われてしまうのは、人間の本能なのだ。

美人女医・菜摘もしかり。彼女が男に求めるのは、お金でも性格でも価値観でもない。

-イケメンは正義。

そう言い張り、イケメンに夢中になる女の人生は、次第に狂い始めていく…?


-なんて美しい顔なんだろう…。

目を覚ました菜摘は、隣で眠る涼介の顔をうっとりと見つめる。

毎朝5分間の幸福タイム。彼の美しい寝顔を見るためだけに、目覚まし時計を5分早くセットしているのだ。

すっきりしたフェイスラインにスッと通った鼻筋。ハリのあるきれいな肌や長いまつ毛に、ほんのり赤い肉厚の唇。

彼の横顔を見つめていると、今日も頑張ろうというエネルギーが湧いてくる。

朝起きるのは苦手だったはずだが、俳優顔負けのイケメン彼氏・涼介と一緒に眠り始めてからは、寝起きもすこぶる良い。

「…よく眠れた?」

目を開けた涼介は、おもむろに菜摘を抱き寄せた。彼の胸に顔をうずめると、爽やかながらもトロンと甘い香りが鼻腔をくすぐる。

油断すると理性が吹っ飛びそうだ。だが自分は仕事に行かなければならない。菜摘は、一生このまま抱かれていたいという欲望をぐっと堪えて、彼の腕から離れた。

「じゃあ、行ってくるね」

出勤の準備を終えて玄関に向かうと、涼介がそこに立っていて、行く手を阻んだ。そして、菜摘の顎を指でクイッと持ち上げてキスをする。

「行ってらっしゃい」

ああ、幸せな朝。菜摘は、弾むような足取りでオフィスへと向かった。

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