5.2%―。それは、日本国内で“妻の方が稼ぐ”世帯の割合。
「妻には、仕事を頑張ってもっと輝いてほしい」
笑顔でそう言いながら腹の底では妻を格下に見て、本人も自覚せぬまま「俺の方が稼いでいる」というプライドを捨てきれない男は少なくない。
そんな男が、気づかぬうちに“5.2%側”になっていたら…?
男のプライドが脅かされ、自らの存在意義を探し始めたとき、夫はどんな決断をするのだろうか。
◆これまでのあらすじ
「副業が忙しい」ことを理由に、ホテルに泊まる妻の伊織。本当にそうなのか確かめようと見張っていた新太(あらた)は、ついに怒りをあらわにしてしまい…?
▶前回:「妻は何か隠している…」外泊続きの妻を見張っていた夫が、目にしてしまった光景
―ああ、なんて快適なんだろう。
ふかふかのダブルベッドに身を預けた伊織は、幸福を噛み締めながら目を瞑った。
昨日まで泊まっていたビジネスホテルも悪くはなかったが、やはり高級ホテルは、何もかも格が違う。
先ほどまで酷使していた頭と目を少し休めようと横たわったが、あまり......
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この記事へのコメント
話し合おうとせずホテルに逃げたのは伊織じゃないの?
それで怒りをガソリンにって…
子供じゃないんだからきちんと言葉にして伝えて、駄目なら離婚すればいいのに。
お母さんが仕事から帰ってげっそり疲れた顔しながら手料理頑張ってくれるより笑顔でデパ地下の惣菜を皆でたべる方が全然よかったから父も何も文句言ってなかった。
なぜそんなに手料理こだわるんでしょうかね?
デパ地下美味しいのに。