誰にだって、人生の中で選択を迫られる瞬間があるだろう。そんなとき、何を軸にして進むべき道を選ぶ?
登場するのは、一見輝かしい人生を送る28歳の女たち。彼女たちには、迷ったときの道しるべとする「人生の羅針盤(コンパス)」があったー。
心に闇を抱えた女たちは、どんなコンパスを頼りに、逞しくしたたかに生き延びるのか。
先週は、「誰もが羨むいい男と結婚できるか」というコンパスの女だった。
今回登場するのは社長令嬢、二宮 キョウコ。自営業を営む裕福な一家の一人娘として、欲しいもの全てを手に入れているように見えるキョウコの、胸の内とは…。
▶前回:365日予定ありな”出会いマニア”の女が、食事会で遭遇した最悪の出会いとは
「あー、ちょっと涼しくて気持ちいい…」
木曜日の夜。
代官山の蔦屋書店のテラス席でアイスコーヒーを飲みながら、キョウコは夏の夜の心地よい風を頬に受けていた。
ー気になってたアートの雑誌もゲットしたし、そろそろ帰ろうかな。
空になったアイスコーヒーを片付けると、正面......
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この記事へのコメント
相手は旅館の板前さん?だったかな。
お見合いでなんの感情もないって言ってたけど、この盆休みに彼女の旅館に遊びに行ったら、とてもいい感じの夫婦になってた。
友達も結婚してから恋愛したって笑ってたし…結婚してから良い方向に向えば良いのにね。