美は、お金をかければかけるほど育つ。
美容皮膚科に、ネイルサロン。それからサプリメント…。いくらあったって足りないの。
誰もがうっとりするような、手入れの行き届いた美貌。
ーそれさえあれば、魔法みたいに全てが上手くいくんだから。
そう信じて美に人生を捧げてきた27歳OL・ユリカの物語。
◆これまでのあらすじ
ユリカは、彼氏の祐太からサプライズ旅行をプレゼントされる。「今から金沢に行こう」と言う祐太だったが、「いつものスキンケアができないなんて不安すぎる」と旅行を断ってしまう。
その日から祐太と連絡が取れなくなり…?
▶前回:「お泊りはできない…」女が、彼氏にプレゼントされたサプライズ旅行を拒否したワケ
「…もう。なんで出ないわけ?」
祐太がいるはずのビルを見上げながら、3度目の電話をかける。わざわざ渋谷までタクシーを飛ばして祐太の会社まで来たものの、連絡がつかない。
ガラス張りのオフィス。そこに映る自分の姿を見て、ユリカは思わずため息をつく。
―今日も私は、誰より......
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この記事へのコメント
子どもの頃から可愛いとちやほやされてきたのか、それとも劣等感の裏返しでこうなってしまったのか。
彼と一緒でも夜、2時間も美容に費やすとはもはや病気。結婚したら家事とか出来るのかしら。
それもなかなか異常だと思うけど‥‥まあ、なにも見返りが無いって気付いたってことかな。
振られても仕方ないよね。