美活時代 Vol.13

お金が底をつき、美容クリニック通いを止めた女。その後待ち受けていた予想外の展開とは

美は、お金をかければかけるほど育つ。

美容皮膚科に、ネイルサロン。それからサプリメント…。いくらあったって足りないの。

誰もがうっとりするような、手入れの行き届いた美貌。

ーそれさえあれば、魔法みたいに全てが上手くいくんだから。

そう信じて美に人生を捧げてきた27歳OL・ユリカの物語。

◆これまでのあらすじ

慣れない仕事に心身クタクタで、美容には全く手が回らない状況になったユリカ。それなのに、偶然再会した元彼・祐太に「綺麗になった」と褒められ、ユリカは驚くのだった。

▶前回:「月30万円も貢いでくれたのに…」元カレと復縁を望む女が見てしまった、ショックな光景


少しずつ日が短くなってきた9月半ばのこと。

オフィスのガラス越しに広がる夕焼けをバックに、後輩の淳也は珍しくニコニコとユリカに笑いかけてきた。

「ようやく納品ですね。本当にお疲れさまでした」

この3か月間、ユリカは人生で初めて“仕事に熱中する”ということをした。
......


この記事へのコメント

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No Name
本編と関係ないですが、この連載のコメントで、ニキビ跡にはフラクショナルレーザーが良いと教えてくださった方、ありがとうございます!
まだ2回しか受けてないですが、20年間悩んだ凹凸に改善の兆しが見えてきて、今とても前向きな気持ちになってます!
ダウンタイムもあるけど、在宅勤務とマスクでなんとかなるし、このタイミングでこの連載があって治療法を教えてくれる方がいたのも巡り合わせかなと思います。
2020/09/09 05:4799+返信1件
No Name
最初はどうなるかと思ったけど
うまく着地しましたね
読後感がすごく良いです
2020/09/09 05:5599+
No Name
他人に恵んでもらった時にはわからないお金のありがたみと、仕事の楽しさをわかってよかった。
美活除けば性格的に素直だったから、きっと上手くいったんだろうなー。

盲信的に何かを信じてる時って、本当それが無いと死ぬんじゃないかと思ってるけど
無くても案外死なないし、むしろ無い方が心が軽くなったりするもんだし。
2020/09/09 05:2988
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