昨年放送されたドラマ「グランメゾン東京」は、感動とともに私たちにレストランへ行く楽しさを再認識させてくれた秀作。
そんな同作にてギャルソンを好演した沢村一樹さんが、劇中の料理を監修した『INUA』の料理を体験した。
あるレストランの存在が価値観を変えてくれることもある
「こちらは直接手でお召し上がりください。お手元の方からくるくると巻いていただけると食べやすいです」
沢村一樹さんが一品目の「プラムレザーとフレッシュなアロマティックフラワー」で聞いたその説明は、まさに自身が『グランメゾン東京』の第1話で発した台詞。料理も作中とまったく同じだ。
というのも、ここは主人公のライバル店『gaku』の料理をすべて監修した店。沢村さんが演じた京野陸太郎は、もともと『gaku』で接客をしていた。
京野はその後『グランメゾン東京』へ転職して新たな人生を歩むことになるが、この架空のレストランは沢村さんにも大きな影響を与えることとなった。
「ドラマを通して『INUA』のようなレストランを知り、川に泳ぐ魚や季節ごとに咲く植物を組み合わせることで、こんなにも食べる人の感情が広がっていくのかと驚きました。 料理人の目から見えるものって僕らとは全然違って本当にすごい。 これまで食事は美味しいか美味しくないかで終わっていましたが、香りを感じてお店の方の話を聞くと、食材の背景を想像できる。自然といただくことへの感謝も増します」
ドラマ後、食への価値観に変化があったという沢村さん。今回、改めて『INUA』で普段出される料理から5品を抜粋して味わってもらった。