「フレンチ、鮨、天ぷら。何でもありなコースなら誰かの"食べたいもの"に必ずハマるはずなんです。」
ここ、『totanuki』で供されるフレンチ、鮨、天ぷらをすべて盛り込んだコースが古舘さんのお気に入りだ。
「僕自身、好きなジャンルってとくになくて。なんでもいけるけどやたら"和洋折衷"が好きっていうのはありますね。悪く言えば邪道なんだろうけど、僕にとっては自賠責保険。
料理も旅と同じで、非日常が続くと怖くなるでしょ。だからフレンチの合間に天ぷらや鮨、って日常が挟まると安心するんだよね。この和洋折衷な感じが絶妙なのよ。」
と赤ワイン片手に軽快な口調で語る。
40年以上、TV界に身を置き、華やかな世界を生きてきた男、古舘伊知郎さん。知的で艶やかな彼の"生き方"とは?
「見栄を張りたい、モテたい、ちょっとオシャレなところで飲み食いしたい。そういうもっともっと、っていう欲望が自分を引っ張ってくれた気がしますね。僕ね、"思いは招く"ってあると思うの。こうなりたい、っていうイメトレをしていれば、未来は手繰り寄せられる。
世代的、性格的なこともあると思うけど、僕は死ぬまでバブルなんじゃないかな。65歳の今だって、半年後、1年後にこうなりたい!って思ってる。
そういう意味で、『東京カレンダー』ってすごくいいよね。まさに"欲望のGPS"。こんなお店の常連になりたいなぁ、って思わせる店がたくさん載ってる。箱根の高級旅館から港区のグランメゾンまで、この1冊で小さな旅に出られるのっていうのもいい。」
本誌では、ご自身にとっての「外食」に対する思いや、行動の起点となる「欲望」についてを、古舘さんの真骨頂ともいえる、流ちょうな語り口で掲載。この古舘さんの"実況中継"は最新号にてたっぷりご紹介!
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※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。