恋のやめどき Vol.11

第一印象は良かったのに…。「彼とは合わない」と女が思ってしまったデート

「この恋は、やめるべきでしょうか」

誰だって、きっと考えたことがあるはず。

彼が嘘をついていると気づいたのに、
彼女が浮気していると知っているのに、
一緒にいてつまらないと、お互いにわかっているのに、
それでも見えない、この恋のやめどき。

あなたは、この恋、どう思いますか?

前回は、結婚願望の強いアラサー女子と、押しの強いアプローチをする男性の恋模様を紹介した。今回は...?


反対側の世界にいる人と恋をした。



1年前の春、亜由美と浩輔は共通の友人が開いたBBQで出会った。

真っ白なシャツにデニムを履いて、モデルのようにすらっとした体型の浩輔は、そのBBQの中で、一際目立っていた。

「あの人、なんかすごいなぁ」

輪の中心で周囲を笑わせる浩輔を、少し離れたテーブルから眺めていた亜由美が独り言のように呟くと、偶然横にいた女性が応える。

「浩輔ねぇ。あんな見た目してるのに全然飾らないし、コンサルでバリバリ働いてるんだよね。天は二物どころか三物以上与えてるよ」

亜由美は、へぇ〜、と言いながら片手に持っていたビールを口に運んだが、缶の中身が空になっていることに気づき、横の女性に軽くお辞儀をして、いそいそとクーラーボックスの方へ向かった。

クーラーボックスを覗き込みながら、亜由美がハイボールの缶に手を伸ばしていると、後ろから聞き覚えのない声が亜由美に話しかける。

「僕も、同じの貰っていいですか?」

振り向くと、浩輔が亜由美越しにクーラーボックスを覗き込んでいる。

「あ、はい」

慌ててハイボールの缶を浩輔に手渡し、そのまま立ち去ろうとすると、浩輔が亜由美に話しかける。

「亜由美ちゃんだよね、出版社で働いてるって、さっき向こうで話題に上がってた」

驚いて目をまん丸にしながら、はい、とだけ答える亜由美に、浩輔はタバコに火をつけながら問いかける。

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