俳優・眞島秀和と十番の名居酒屋で飲んだら、大人の渋さに酔わされた!


ひとつひとつ役をもらっていくことやモチベーションを保つことが難しいということ。この世界には自分の代わりなどいくらでもいると常に考えているということ。

淡々と話す彼だったが、その内容に役者・眞島秀和としての静かな葛藤が見えた気がした。そして、話すうちにその声のトーンがやや変化した。

「40代に差し掛かった頃です。自分の中の〝慣れ〞に気づきました。何事も己の経験で培われたフィルターを通して判断してしまうというのでしょうか。

歳を重ね、どれだけ経験を積み上げたとしても、意識的に好奇心を持つことが大人にとっては必要なことなのかもしれません」


眞島さんの話には普遍性があり、堪らなく親近感がわいた。

そして、こんなふうに大人の本音に迫れるのも居心地いい居酒屋が成せる業かもしれないと、ふと思ったのだった。

眞島さんが訪れたのは……『居酒屋 ふぐ武』


メニューには職人の技が光る美しい「ふぐ刺し」¥6,000といったふぐ料理が並ぶ一方で、ポテトサラダやアジフライなど、馴染みのある昔ながらの心温まる料理も用意されている。


常連客に人気の「自家製餃子」¥1,000はぜひ試してほしい一品。注文が入ってから包み始めるので少々時間はかかるが、形の良いそれを口に運べば感動必至。

肉汁がじゅわりと溢れ出し、食感のアクセントに忍ばされたレンコンに食欲がそそられるだろう。

なお、天井が高くて解放感のある店内には、テーブル席とカウンターのほかに、懐かしい風情の小上がりの座敷が。

足を伸ばしてのんびりと寛ぎながら旨い料理と酒を分かち合えば、相手との距離が自然と縮まり、大人たちもおのずと素を見せるに違いない。


■プロフィール
眞島秀和 1976年生まれ。山形県出身。1999年に映画『青 ~chong~』でデビュー。現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』ほか、東京カレンダーweb小説の実写化ドラマ『LINEの答えあわせ~男と女の勘違い』(読売テレビ)に出演中。『東京ラブストーリー』がFOD/Amazon Prime Videoにて4月29日より配信スタート。

■衣装
ジャケット¥85,000、パンツ¥38,000、ニット¥40,000、スニーカー¥40,000〈すべてランバン コレクション/ジョイックスコーポレーション TEL:03-5213-2510〉、カットソー〈スタイリスト私物〉

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