
昨年の米国産牛輸入規制緩和の影響で、アメリカンビーフを扱うレストランが増えている。赤身肉ブームの後押しもあって、ニーズは高まるばかりと聞くが、最近は適度な脂肪分があり、風味豊かでジューシィなメキシカンビーフにも注目が集まっているという。
日本一の品揃えを誇るテキーラバー、六本木『アガヴェ』の姉妹店としてオープンした『ラ・コシーナ・ガブリエラ・メヒカーナ』で評判なのが、薪で直火焼きするメキシカンビーフ。フィレ、ストリップロイン、リブロースのほかに、骨付き豚肉や乳飲み仔羊など、肉のオールスターズがずらりと揃う。
厨房の横の炉でじわりじわりと焼き上げられる塊肉は、ゲストの好みの厚さにカットされテーブルへ。ナイフを入れると、グロッシーレッドの断面に思わずため息がもれる。樽で熟成させたテキーラをクイッとあおり、分厚い肉にガブリとかじりつけば、気分はすっかりラテンモード。お腹を満たしたところで階下の『アガヴェ』へ移動し、めくるめくテキーラナイトを楽しみたい。