住宅街にポツンと佇む!駒沢で見つけた大人も満足するレベルの高い店4選

大学生の印象が強い駒沢。しかし、コスパを求める学生は渋谷に流れるため、街には大人の雰囲気が漂う。

路地には、そんな大人に似合うレストランが点在。熟れた大人を満足させるレベルの高さは流石だ。

車1台ほどの幅しかない裏道に忽然と現れる。周囲には一軒の店もなく、街と隔絶した印象だがどこか温かみを感じる


駒沢が誇る名ビストロは「世田谷にある意義」を常に問い続ける
『ビストロ コンフル』

初めて訪れる際は、少し心細くなるかもしれない。それほど、この店があるのは何もない裏道。だからこそ、温もりある灯りを見つけた瞬間の安堵感は格別だ。

そして、扉を開けた直後、「絶対に美味しい」を確信する、間違いないオーラが満ちている。パリのビストロをも感じさせるこの店は、いつもほぼ満席。

「岩手ホロホロ鳥胸肉のロティ」¥3,400。グランメゾンも愛用する石黒農場産で、皮はパリパリ、身は驚くほどジューシー


『コンフル』は開店してすでに10年以上。この事実だけで十分、実力は測れるが、黒板に書き出されたメニューを見ると「タルタル」や「ロティ」など、クラシカルな王道ビストロ料理がズラリ。

安定したラインナップで、ボリューム感も本場さながらだが、この店は「世田谷にある意義」を考えてきた。

「馬肉のタルタル」¥1,300、グラスワイン¥700~。タルタルの基本的な調味は塩と胡椒のみ。穂ジソのピクルスのほか、エシャロットで食感を、ディルで香りも加味


たとえば、タルタルは酢漬けにした穂ジソを忍ばせて繊細な酸味を醸し、本国なら刻んだ生のニンニクを合わせるところ、ガーリックオイルに差し替えて、優しい味わいに。

「40代以上で近隣在住の人中心」という常連に愛されるべく、工夫を重ねてきた。

カウンターに面したオープンキッチンでは男女ふたりのシェフがテンポよく躍動する。アンティークのポスターなどが飾られた店内は古くからあるパリのビストロのよう


料理はオーナーソムリエの倉田俊輔さんを始めとするスタッフ全員で意思疎通を重ね、アイデアを出し合うことで「間違いない」空気を育む。こうしたワンチームが織りなす料理を皆、楽しんでいる。

恐ろしくなるほど、常習性の高いビストロだ。

通りから入るとすぐ現れる『ふじい de みのり』のエントランス。土地柄、土日は駒沢の住民で賑わうが、逆に、「金曜日の夜」は都心に飲みに行く人が多いので狙い目、とのこと


家路の途中に心から寛げる馴染みの一軒を持つのが大人の嗜み
『ふじい de みのり』

駒沢公園通りから路地を西へ少し入ると、真っ白い長暖簾が清々しい、和食店が現れる。

カウンターでわずか10席という小体さだが、どこか懐かしく、温もりがあって、一度座ってしまうと抜け出せなくなる魔力がある。『ふじい de みのり』は福島・川俣シャモの専門店。

お世辞にも広いとは言えない厨房でテキパキ調理する店主の藤井勇二さん


川俣は、店主・藤井勇二さんの故郷。地元の味を広めたいと2003年に創業した。駅から少し遠いロケーションだから、集うのは「地元の人ばかり」と藤井さん。

シャモと会津の地酒を求め、都心からの仕事帰りにひとりで訪れる女性も少なくはないという。「駅周辺と違って、公園の西側は本当に静か。その雰囲気を求めていらっしゃるんだと思います」。

「軍鶏つけ蕎麦」¥1,100。つけ蕎麦は温かい汁で食す名物のひとつで、シャモから取った出汁を甘めに調味。飲んだ後の〆にふさわしい沁みる美味しさで、細打ちの蕎麦も自家製


オーダーすると、驚くほど機敏で、無駄な動きは一切ない。控えめな音量で流れるジャズも心地良し。

串焼きのシャモは思ったとおり、ブリンブリンの食感で旨みは濃厚。素朴な美味しさにホッとする。噛み締めながら、今日を振り返る。

都心と自宅との中継地点に、このような店がいつもある。それがこの街の奥深さだ。

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