「他に好きな人ができたの…」優柔不断な男を試した、浮気女の末路

怒られるのが嫌!という理由で生きてきた男


「僕が、仕事を一生懸命やっているのには、理由があります。全ては、ただ単に“怒られるのが嫌”というしょうもない動機なんです」

寿人さんは、小学生の頃から優等生タイプ。高校でも成績優秀で、先生や生徒からの信頼も厚かったため生徒会長なども任されていた。そして、指定校推薦で慶應大学に入る。

「就職活動のときは、OB・OG訪問を計画的に行い先輩から情報を集め、念入りに作戦を立てました。第一志望の広告代理店に内定が決まった時は、嬉しかったですね」

就職後は、失敗しないように、先回りしてリスクを洗い出し戦略的に仕事をすすめた。どんな状況でもミスしないように徹底管理するのだとか。

「それもこれも、失敗したくない、怒られたくないという消極的な理由から頑張ってきただけです」

動機はそうだとしても、ここまで成功してきているのだから、感心してしまう。しかも素直に上司の言うことに従うため、可愛がられ、知らないうちにポジションが上がっていたそう。

こうした話をあっけらかんと話すあたりも好感度が高いが、結婚していないこととどう関係しているのだろうか。

「恋愛も人並みにしているように見えるかもしれないですけど、恋愛偏差値は相当低くて…。実は臆病者で優柔不断な性格が、プライベートでは裏目に出て未だに結婚していないと自己分析しています…」

恋愛面ではどのようにその性格が影響しているのか、詳しく話を聞いてみた。

「恋愛においては、守りに入っているせいで、昔から自分の恋愛感情にも鈍感なんですよね。たとえ自分の感情に気付いたとしても、今の関係を崩したくないとか、誘って断られるのが嫌とかいう理由でなかなか誘えないんですよね。

だから、タイミングを逃して片思いのままで終わったりしていましたね。脈がないと感じたら、すぐに諦めてしまいますし…。要は、ヘタレなんです…」

フラれたくない、傷つきたくないという思いから、20代のときは自分からアプローチが全然できなかった。そのため、きっと周りからは、草食系男子と思われていたに違いないと話す。

「女性から積極的にアプローチされて付き合ったこともありましたけど、あの頃は、結婚なんてまだまだだ、と思っていたので」

30代に突入しても本質は変わらず、付き合ったとしても、自分で結婚を決める勇気がなかった。そして、その優柔不断な性格が災いして、本気で好きになった人を失ってしまった苦い思い出もあるという。

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