2019.11.17
イタリアで認められたシェフによる本場の味が美味しすぎる!
『リストランテ イ・ルンガ』
二子玉川
今、地方で活躍していた料理人の東京進出が著しいが、またひとつ、“奈良にこの店あり”と謳われる名店が東京へと移転を果たした。「リストランテ・イ・ルンガ」。
鬼才、堀江純一郎シェフが繰り出すイタリア料理を求めて、奈良・東大寺門前にあった古民家レストランまで、幾度となく足を運んだグルマンもきっと多かったことだろう。その堀江シェフが、9年ぶりに東京に帰ってきた!
二子玉川に店を構えたとの噂は、耳聡い食通らの間で瞬く間に広がった。今を去ること23年前。当時としては珍しく日本での修業経験を持たずに、イタリアへと渡った堀江シェフ。トスカーナ州とピエモンテ州で、9年に亘り研鑽を積み、そのうち3年はシェフとして店を任されるまでに。
そして、日本人で初めて現地のイタリアンレストランでミシュランの一つ星を取った実力の持ち主だ。

前菜の「金目鯛のカルパッチョ スカンピとメジナの白子添え」。金目鯛は皮目だけをさっと湯引きし、カラスミをふりかけている。半生のスカンピのねっとり感と白子の濃密さがよく合う(¥13,000のコースから)
「奈良では、いろいろと貴重な経験をさせて頂きました。イタリアから帰国して間もないせいもあって、2007年に西麻布で『ラ・グラディスカ』を始めた頃は、現地色の強い料理ばかり作っていました。それが、奈良に行き、良くも悪くも観光地という場所でさまざまなお客さまに対応することになり、振り幅が大きくなったと思います」と謙虚に語る堀江シェフ。
それはまた、日本に根ざしたイタリア料理へと少しずつ変貌を遂げた証なのかもしれない。
さまざまなお客さまに対応することになり、振り幅が大きくなったと思います」と謙虚に語る堀江シェフ。それはまた、日本に根ざしたイタリア料理へと少しずつ変貌を遂げた証なのかもしれない。
優れた日本食材、そしてそれを作りあげる全国の生産者たちとの出会いが、堀江シェフの感性を刺激したことは想像に難くない。まず土地をよく知ることからイタリア料理を学び、地産地消を旨とするそのスタンスを知り尽くした堀江シェフであればなおさらだろう。
イタリアの根っこの部分にしっかりと軸足を置いた料理の骨太さは、今も少しも変わらない。
例えば「鮑の肝のリゾット 焼きうに焼き白子添え」。
イタリア産カルナローリ米をブロードとバターで仕上げるリゾットのセオリーはそのままに、うにをトッピング。北海道産のうにならではの繊細でいて濃い甘みを加わることで、深みのある味の広がりを楽しませてくれる。
とはいえ、うにを生のまま載せるのではなく、火を入れて甘みを凝縮させるひと手間はいかにも堀江シェフらしい。
世田谷生まれのホップは華やかな香り!
『ふたこビール醸造所』
二子玉川
京町屋を思わせるモダンな建築の「柳小路南角」に、2018年秋に誕生した『ふたこビール醸造所』は、世田谷産のホップを使用したビールが自慢。東京生まれのブルワリーの中でも、都心で地産にこだわったクラフトビールを醸造するブルワリーはかなり希少だ。
店主いわく「小さいけれど世界一地価の高いホップ畑(笑)」と揶揄する瀬田の畑で収穫するホップは、柑橘系アロマの華やかな香りが特徴。
フラッグシップの「ふたこエール」はその特徴をバランスよく味わえるペールエール。おかわりしたくなるスッキリした飲み口が、飲み手を選ばず人気だ。
そのほか、世田谷区宇奈根の名を冠した「ウナネペールラガー」や、用賀の「ウッドベリー・コーヒー・ロースターズ」監修のコーヒースタウトなど、世田谷色満載のオリジナルビールと、ゲストビールの6種類。
いずれも根強いファンが多い。休日も昼から営業しているので二子玉ショッピングの際に立ち寄ってみて。
「和の素材を使ったからといって、日本的な料理にはなりません。“堀江”というフィルターを通した時、それがイタリア料理となって仕上がる。オリジナルとはそうして生まれてくるものではないでしょうか」
守破離の精神がそこにある。
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