「反抗期とかありませんでした」親との仲を自慢する男との結婚に潜む、意外な落とし穴

−この結婚、本当に正解だった?−

かつては見つめ合うことに夢中であった恋人同士が結婚し、夫婦になる。

非日常であったはずのときめきは日常となり、生活の中でみるみる色褪せていってしまう…。

当連載では、結婚3年目の危機にぶち当たった夫婦が男女交互に登場する。

危機を無事に乗り越える夫婦と、終わりを迎えてしまう夫婦。その違いは一体、どこにあるのか−?

前回は、狙い通り良家の子息と結婚したが、姑の過干渉に悩む、土屋美咲の結婚3年目の後悔を紹介した。今回は美咲の夫・和宏の言い分。


度を過ぎた、実家の過干渉–夫の言い分−


夫:土屋和宏(仮名)
年齢:30歳
職業:大手総合商社


「昔から、家族仲が良いのが自慢なんです」

丸の内仲通りのイタリアンで、土屋和宏は嬉しそうに語った。

「人に話すと驚かれるのですが…2歳年上の姉ともLINEしますし、二人で飲みに行ったり買い物に行ったりもよくします。

父親は仕事が忙しくあまり絡みがありませんが、母親とはめちゃくちゃ仲良しですね。

僕の体をいつも気遣ってくれて…2日に一度はLINEがきます。社会人になって一人暮らしをしてからも、週末ごとに家に来て掃除したり料理したりしてくれていました。感謝しかありません」

一人暮らしの家に、毎週末母親が来る…?しかも20代半ばの男性の家に。

人によってはかなり鬱陶しいと思うのだが、和宏の語り口に嫌悪の色はない。むしろ心からの感謝を込めた口ぶりで、にこやかに語った。

「子どもができてからは、3日に一度は家に来て妻のサポートまでしてくれているんです」

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