2019.09.29
秋だし、しっとりとレトロな喫茶店でひとときを過ごすのはいかがだろう?
老舗喫茶店に漂うゆるやかな時の流れは、忙しい日常を忘れさせ、癒してくれる。
訪れる人を魅了してやまないレトロ空間で味わう懐かしグルメをご紹介しよう。
京都の老舗喫茶店の味わいを丸の内で堪能『イノダコーヒ 東京大丸支店』
1940年(昭和15)創業の老舗喫茶店『イノダコーヒ』。京都市内に8店舗を構え、観光や出張で京都を訪れた時には、必ずここに立ち寄るという人も多いのではないだろうか?
そんな名店の味わいを都内でそのまま楽しめるのが『イノダコーヒ 東京大丸支店』なのだ。
長い伝統によって培われた製造方法と職人のこだわりにより作り出されるオリジナルブレンドコーヒーの味わいはもちろん、ほっと寛げるレトロな趣のある店内に至るまで、そのこだわりを東京にいながら感じることができるのだ。
一番人気の料理メニューは「イタリアン」。聞き慣れないネーミングだが、関西では「ナポリタン」のことを「イタリアン」という地域も多いそう。
レトロなシルバーの器に上品に盛られた馴染みあるビジュアルは、目に入った瞬間にホッと心を落ち着かせてくれさえする。
茅ヶ崎にある『ハム工房ジロー』に独自に依頼したハムを使用するのが美味しさのポイント。このこだわりのハムと共に、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマンといったお馴染みの具材をバターで炒める。
ハムの旨みが全体に行き渡り、ベーシックなトマトソースでありながらも、ひと味違った美味しさを生み出してくれるのである。
続いての人気メニューは「タマゴサンド」。まずはゆで卵をクラッシュし、自家製マヨネーズとあえた王道のビジュアルで「たまごサンド」が登場。
ゆで卵の食感をほどよく残したクラッシュ具合も絶妙で、キュウリを挟んだタイプと、挟んでいないタイプの2種を交互に味わうと、食感の楽しさが増していく。
見た目はボリュームたっぷりに見えるが、軽やかな自家製マヨネーズの味わいも手伝って、あっという間に完食できる。
大丸東京店の8階に位置し、眺望も豊かな『イノダコーヒ 大丸東京店』。
一人で珈琲ブレイクを楽しむもよし、モーニングやランチで名物料理を堪能するもよし。京都の名店の味わいをゆったりと堪能してみてはいかがだろう?
多くの人に愛された老舗喫茶がパワーアップして再オープン『はまの屋パーラー』
1966年創業の『はまの屋パーラー』。
2011年、45年の歴史に一度は幕をおろしたのだが、惜しむファンの声にこたえ2012年に再スタートをきった。
まずオーダーしたいのが「ホットケーキ」だ。ふんわりと柔らかく、アッと言う間に完食できる優しい味わいのホットケーキは、一度食べたら虜になること間違いなし。
シンプルにホットケーキミックスと、牛乳、卵で作る昔ながらの味わいだからこそ、誰もが「子供の頃食べた懐かしいあの味」を感じ、癒される。
運ばれてきたホットケーキを見ると、銅板で焼き上げたものとも、フライパンで焼いたのものとも違った、カタチであることに気がつく。
同店では、通称「ホットケーキマシーン」と呼ばれる専用の機械で、両面を一気に約3分という短時間で焼くため、ふわっとした食感に仕上がる。
このホットケーキマシーンも、はまの屋パーラーのホットケーキを作る上で欠かせない存在である。
『はまの屋パーラー』と聞けば「サンドゥイッチ」が名物。再オープンした後も、前オーナーからサンドゥイッチのレシピを受け継ぎ当時の味を忠実に再現している。
サンドゥイッチに使われている食パンは、先代と同様の店から仕入れている。この食パンが、しっとりと柔らかく何度でも口に運びたくなる優しい口当たりを生み出しているのだ。
なかでも人気は「玉子・サンドゥイッチ」。築地の玉子専門問屋から仕入れる玉子を使用。この玉子を1人前(8切)に4個使用し、卵、塩、味の素、牛乳で味付け。
注文が入ったところで1人前ずつ丁寧に焼き上げていく。この焼きの工程にも美味しさの秘密が隠されている。空気をたくさん含ませながら、ふわふわになるように、絶妙な焼き加減で作り上げられるのだ。
こうして完成した「玉子・サンドゥイッチ」は、食パンの優しい口当たり、焼きたて玉子のふんわり感、そして玉子の熱でしんなりとしたレタスのほどよい食感、これら全てが一体となり最高のサンドゥイッチを構成している。
開業当時から、訪れる人の心を癒し続けてきた『はまの屋パーラー』。
これからも変わらぬ謙虚な佇まいで、大人がホッと肩の力を抜ける憩いの場を提供し続けてくれるだろう。
地元で愛されるレトロ喫茶『ロッジ赤石』
老舗喫茶店の定番メニューといえばナポリタン。誰もが一度は体験しておくべき、名物ナポリタンが、喫茶レストラン『ロッジ赤石』にある。
観音裏を抜けた住宅街に佇む同店は、昭和のゲーム台がそのままテーブルに使われるなど、微笑ましいほどにアットホーム。観光客であふれるTHE 浅草とは異なる下町の素顔がそこにはある。
この店のナポリタンは言わずと知れた看板メニューだが、具材は非常にシンプル。甘み、酸味、コクのバランスが絶妙な味の決め手は、初代オーナーがこだわったメーカー「ナガノトマト」のケチャップにあるのだという。
ただの喫茶店と侮るなかれ。メニューはピザや丼もの、デザートに至るまで、実に約100種に及ぶ。
中でもこれを目当てに訪れる人も多いというのが「カツ重」。一見ヘビーでも、ラードではなくサラダ油で揚げているので、すんなり食べ切れる。軽やかな口当たりのカツと甘めのタレは、相性抜群でクセになる。
地元の人に混ざり、彼らに愛され続ける味を体験してみてはいかがだろうか。
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