メキシコ料理のおもしろさは、香辛料とスパイスにある。ことにチレ(唐辛子)は驚くほど多品種で、料理によって使い分けるそう。魚介料理に合うチポトレ、赤いソースならドライなチレ・デ・アルボル、ハラペーニョはフレッシュでオールマイティ、などなど。
そして、もうひとつ忘れてはいけないのが、ソース。肉、魚、野菜、どんな料理にも欠かせないが、料理人は自分のレシピを絶対に公開しない。本場では味を競う大会も開かれるほど。『フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ』の、チョコレートベースのモレソースに速水氏も唸ったが、「30種以上のスパイス」以外の情報はシークレット。ここで、食べるしかないのだ。
速水もこみちの 「FOODTRIP IN TOKYO」
東京ほど世界中の美食が味わえる街はないだろう。
珠玉の各国料理を速水もこみちがナビゲートする。