“脈なしサインを読めない男”。女子にドン引きされる、NGアプローチとは

「月末まで仕事が忙しいと言っていたし、忘れてるかな、なんて思っていたのですが。翌月、四宮さんから律儀に連絡がありました」

食事会の日、菜穂は彼に直接は連絡先を教えなかった。しかし幹事の先輩が、参加メンバー全員のグループラインを作り写真等を共有したため、自動的に繋がってしまったのだ。

"今度の土日、どちらか空いてる?”
"土日とも、残念ながら予定が入っていて空いていません”

「彼から予定を尋ねられたので、迷わず断りのLINEを返しました。実際、土曜は学生時代の友人と約束があったし、日曜は前々から美容デーにするって決めてて。予定を返上してまで会う気にはなれないですしね」

ところが、それでも彼はめげずに誘ってきたという。

「じゃあ来週は?その次は?って…。断られてるって、どうして気づかないんでしょうか。ポジティブなのはいいけど、ちょっと度が過ぎてる。さすがに私もしんどくなってしまって、もうこれは、はっきり言うしかないなって思ったんです。どうすれば脈なしが伝わるのか。もう誘われないようにするには、どうしたらいいか考えたんです」

色々と考えを巡らせた結果、菜穂が“この手しかない”と思いついたのは、嘘をつくことだった。

「この2週間の間に彼氏ができたって、そう言ったんです。嘘とかつきたくなかったですが、それ以外、四宮さんがアプローチをやめてくれそうな理由が見つからなかったから…」

菜穂は眉を寄せ、申し訳なさそうに俯いた。

しかしこの言い訳は効果絶大だったようで、その後パタリと連絡が来なくなったという。

「私は最初からずっとNOのサインを出していたんですけどね…できればもう少し早く、気づいてもらいたかったです」

女性の方に“その気”があるならば、まず最初の時点でデートの誘いを断ったりしない。たまたま本当に都合が悪かったとしても、その場合は必ず他の候補日を提案する。

連続して断られる。女性から候補日を挙げない。

その場合は、完全に“脈なし”である。男性は是非とも真実を察し、女性に嘘をつかせる前に自ら身を引いていただければと思う。

Fin.

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