【焼肉雑学】叙々苑、スタミナ苑からうしごろまで!戦後70年の東京焼肉史を大公開!


東京の焼肉の歴史の始まりは、戦後に遡る。

そして現在のタレ焼肉の流行がそうであるように、焼肉のトレンドは、象徴となるお店ができることで動いていく。

というわけで、この70年超の象徴的店舗の誕生とともに、時代毎の焼肉界の傾向を改めておさらい!


1946年~
現代焼肉の創世期

・1946年…現代焼肉の元祖、新宿『明月館』、大阪『食道園』がオープン。
・1952年…銀座に韓国料理店『清香園』オープン
・1958年…松阪肉牛協会が設立。牛肉のブランド化スタート

当時としては高級店だった『清香園』。その店主、張 貞子氏は日本に韓国料理を広めたひとり。店はいまの『うしごろ 銀座店』の場所にあったというから感慨深い。その後、高度経済成長期にかけて、焼肉店が徐々に増えていく。

〈この間の主な出来事〉
GHQによる日本統治が進む/日本国憲法公布

1967年~
いまも続く名店が続々オープン。焼肉が身近な存在に

・1967年…鹿浜『スタミナ苑』オープン
・1970年…麻布十番『三幸園』オープン。行列ができる人気店の先駆け
・1976年…高級焼肉の元祖『叙々苑』が六本木にオープン

『叙々苑 六本木店』。当時は今のミッドタウンの前あたりにあった


・1988年…『焼肉ジャンボ篠崎本店』オープン。希少部位を早くも提案

現代に続く人気店が次々オープン。その一方、1968年には「エバラ焼肉のたれ」が発売。焼肉が家庭に普及し、市民権を得ていく。1980年には無煙ロースターが開発され、臭いの悩みが解消。焼肉人気を不動のものにする。

〈この間の主な出来事〉
三億円事件発生/週刊少年ジャンプ創刊/「ハレンチ」が流行語に

1988年~
ソウルオリンピックにより、焼肉ブーム到来!

・1989年…渋谷の『炭火焼 ゆうじ』オープン。ホルモンに注目が集まる
・1990年…恵比寿『虎の穴』オープン。ハラミが脚光を浴びる
・1995年…『焼肉トラジ』一号店が恵比寿にオープン

韓国ブームに乗じて、焼肉が脚光を浴びる。1992年には、前年から始まった牛肉輸入自由化により、『牛角』などの外食チェーンも勃興。焼肉業界が全体的に活気に溢れる。『三宿トラジ』も1996年オープン。こちらもハラミをスターダムにのし上げたお店のひとつ。

〈この間の主な出来事〉
昭和から平成へ/消費税スタート/「5時から男」が流行語に/たまごっち大ブーム

2001年~
BSEで大打撃!そして、ホルモンブーム到来

・2000年…『亀戸ホルモン』がオープン
・2001年…『新宿ホルモン』がオープン
・2002年…『肉山』の光山氏が吉祥寺にホルモン酒場焼酎家『わ』をオープン

当時、『闇市倶楽部』はビルの地下ながら行列が絶えないほどの人気だった

BSE問題で消費者の牛肉離れが進む中、豚と羊にシフトしていく。女性人気も高まり、ホルモンが定着し、一気に大ブームに。目黒『ホルモン道場闇市倶楽部』などもこの頃オープン。

〈この間の主な出来事〉
アメリカ同時多発テロ/小泉内閣発足/東京ディズニーシー開園

この記事へのコメント

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田舎者
この様な雑学な記事ももっと載せてほしいです。勉強になります。😊
2019/07/28 08:403返信2件
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