表紙カレンダー Vol.46

中村アンと2年ぶりにデートしてみたら、ぐっと大人の女になっていてドキドキした!

はじける笑顔に、しなやかで引き締まったボディ―ー

今や“ヘルシービューティ”の代名詞である中村アンさんを美味しいお肉のある、とっておきのデートに誘ってみることにした。

中村アンさんといえば、ちょうど2年前、東京カレンダーが30歳を目前にした彼女を取材したことがある。

「できれば20代のままでいさせてほしいと願うことすらある」と語っていた中村さん(2017.7月号本誌取材より)

本誌2017年7月号目黒特集の表紙を飾った

当時はその時期の女性ならではの心の揺れを、正直に語ってくれた中村さんだが、2年たったいま、彼女はどう変わったのだろうか。

艶めく夜の東京で、彼女に訪れた変化と、新しい素顔に迫った。

素材本来の良さを最大限に引き立てた『Tacubo』の薪焼きステーキに、溢れんばかりの笑顔で会話を大いに弾ませていた中村さん


「ちょっと背筋が伸びるようなお店もたまにはいいなって思うんです」

「男友達と一緒にいても、セクシーだねとか、色っぽいねとか、言われたことがなかったんです。それで、かきあげヘアが生まれました。女性ならではの仕草を取り入れたら、モテるんじゃないかと思いまして。

単純ですよねえ(笑)。でも、そのおかげで、私という人間を多くの方に認知していただけました。ありがたいことです」

2017年の7月号以来、ほぼ2年ぶりに本誌の表紙を飾ってくれた中村アンさん。相も変わらず、トレードマークのロングヘアをかきあげる仕草が素敵だったので、インタビューは、ついそこから始まった。

今回、中村さんに体験してもらったのは、恵比寿を舞台にした〝美味しいお肉デート〞。


極上の薪焼きステーキを提供し、今や「予約が取れない店」と呼ばれるほど人気を集めているイタリアンレストラン『Tacubo』と、〝いいバーにはいい大人が集う〞のセオリーを体現している『Bar TRIAD』のハシゴである。

「どちらもとても美味しかった。一軒目ではひさしぶりに背筋がすうっと伸びる思いがしました。

近頃、プライベートではハイボールと焼き鳥のようにカジュアルな食事が増えていて、それはそれで楽しいけれど、ときには緊張することも必要かもしれませんね。それから、二軒目も新鮮だったなあ。

私、普段は滅多にバーに行かないんです。若い頃は別ですよ。大学まで行ったので、合コンにデート、普通の女の子が経験することはひと通りやってきたので、今日のような場面も当然ありました。

でも、今は家で飲む方がラク。だって誰にも邪魔されない贅沢ってあるじゃないですか」


突っ込んで話を聞いてみると、気に入ったワインを見つけると買って帰り、コレクションしているちょっといいグラスやデカンタでひとりの時間を満喫するという。ときにはウイスキーも飲むそうだ。その際には真ん丸のロックアイスを作るとか。

「インターネットを見ながら、お酒を味わうのがたまらなく至福です」

そう語る中村さんの表情はとても明るかった。が、思えば2年前はいささか様子が違っていたはずだ。あのとき、彼女は30歳目前だった。

「自分はこのままでいいのだろうか」と不安に襲われ、同じように悩みを抱える同世代の声を探してネット検索を繰り返すと話していた。

2軒目に訪れた『Bar TRIAD』で、中村アンさんはバーテンダーからおすすめされた一杯を受け取り、一口飲むたびに味わって、嬉しげな表情をみせる。そこにはいつものイメージにない、しっとりとした空気が漂っていた


30歳という人生の分岐点を乗り越えて、心の持ちようが変わったのだろうか。「肩の荷がおりたという実感はあります」と、彼女は言った。

「私がお芝居のお仕事をいただけるようになって間もなかったので、共演者の方、スタッフの方、そして視聴者の方から色眼鏡で見られているようでプレッシャーばかり感じていました。

それが、この2年間に演じる機会を度々いただいたおかげで、自分の中の〝お客さん意識〞がだいぶ薄らいだんです。とくにドラマに主演させていただいた経験は私にとって大きかった。

最後までやりきれるのか不安で、収録が終わるのを指折り数えて日々を過ごしましたが、私は役を全うすべき当事者なのだと自覚させられる、かけがえのない経験になりました」

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