夏の楽しみといえばやはり海。なかでも大人として体験しておきたいのがクルージングだ。
全身で風を浴びるこの開放感を体験してもらうため、今春TBSを退社し、フリーへと転身を遂げた宇垣美里さんを、東京の最旬クルーズにアテンドした。
新たな道をゆく彼女が今思うこととは?開放的なクルーズだからこそ聞き出せる、彼女の本心に迫った。
“クルーズなんて、初体験。大人の夏って感じですね”
しっとりとした表情で、クルーザーから外の景色を眺め、気持ち良さそうに風を感じているかと思えば、ビールを一口飲んではじけるような笑顔を見せる宇垣さん。
「レインボーブリッジの真下を見たことのある人ってなかなかいないですよね……すごく新鮮!」
心地よい海風や波の音も相まって、存分に大人の夏クルーズを満喫してくれたようだ。
リラックスした様子でクルーザーに身を預ける彼女に、“今年の夏”について聞いてみた。
宇垣美里さん、今年はどんな夏にしたいですか?
「クルージングといえば、子供の頃に父と琵琶湖でヨットに乗ったことが思い出されます。それからホタテ漁。
あ、それはさすがに仕事での話ですけどね(笑)。ともかく、東京でこんなふうに気軽に船に乗って楽しめるなんて思ってもみなかった」
今年3月末にTBSを退社し、フリーに転身して注目を集めている宇垣美里さんは、新木場桟橋から出発し、東京湾を周遊するクルーズに、いかにも興奮しきりといった様子だ。
「夏は好きです。大学時代は京都にいたので、よく友達と浴衣を着て集まりました。でも、社会人になってからはそんな余裕もなくて。今年はぜひ花火を見に行きたい。フリーになってありがたいことにスケジュールがだいぶわかりやすくなったので」
それと引き換えに、帰る場所があるという安心感はなくなった。だが、後悔したくない、やれることはやれるうちにと、自分の想いに忠実に生きてきた宇垣さんにとって、フリーランスの道を歩むことはどうやら前向きな判断でしかなかったようだ。
「もともと、局アナだから、フリーだからと、線引きされることに違和感を持っていました。それって、なんだか自分の可能性を狭められるようで……。
たとえば、局アナだけど思う存分コスプレしたっていいじゃないですか。私、天邪鬼なのかもしれませんけど、コレしかしちゃダメと言われると、破りたくなってしまうんです。もちろん私なりに空気は読みます。でも、自分の気持ちに嘘をつきたくはない」
そう言い切る宇垣さんの表情に迷いはない。ただただ清々しかった。フリーになる道を決めた理由にも、彼女らしい芯の強さがあった。
「ただなんとなく居心地の良い場所に身を置いておくとか、そういうのは苦手。目的意識がないまま、同じ場所にとどまっているのは無駄だと思ってしまう。瞬間、瞬間、後悔がなく生きられるのはどの道か、決断したくて」
同時に、人生の岐路に立った時も、自分の思いに真っ直ぐだった。
「アナウンサー試験も、フリーへの転向も、自分だけで決めて、後で周りに報告しました。友人たちからは『そのマイペースな性格で大丈夫?』と心配されましたけど(笑)」
いつでも媚びることなく、自分の在り方をきちんと声にする。その姿勢は知らないうちに身についていた。そして、それはアナウンサーとして業務を遂行する上でも大いに発揮されていたようだ。