
SNSで妻に“タグづけ”されるドクター。会うのは不定期、結婚6年目の夫婦のリアル
東京には、様々なライフスタイルを持つ者がいる。
中でも、最近特に注目されているのが「デュアルライフ(2拠点生活)」だ。
通信機器の発達により、東京と地方、東京と海外などでデュアルライフのための環境が整ってきたことも大きく影響しているのだろう。
では、その実際の暮らしぶりとは、どのようなものだろうか?その実態を覗いてみる。
名前:石井拓人 37歳(仮名)
住まい:文京区、沖縄(2ヶ月に1回ほど不定期滞在)
職業:内科医
家族:妻36歳(フラワーコーディネーター、ライター)と子供二人(5歳と3歳)
結婚は何のためにするのか、考えたことがあるだろうか。
「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と、法律上では同居を義務としているが、夫婦の合意があれば別居婚は認められている。
デュアルライフを語る上で、度々話題に上る「別居婚」問題。今回は、沖縄に住む妻子との別居婚を選択している男性を紹介しよう。
待ち合わせ場所であるグランドハイアットの『フィオレンティーナ』に現れた拓人は、無駄な贅肉はなく細身で、仕立ての良いスーツを着こなしている。2児の父親だというが、生活感はまるでない。
「ドクターっぽくないですね」と言うと彼は、嬉しそうに笑った。代々医者の家系で育った拓人にとって、医者っぽくないという言葉は褒め言葉のようだ。
「僕は医者ですけど、いわゆる勤務医とかではなくフリーランスで仕事をしているからですかね。
病院やクリニックなど医療機関はもちろんですけど、新しいことにチャレンジすることも好きなので、企業から呼ばれて、医療系アプリの開発アドバイザーなんかもしてますよ」
バイリンガルの拓人は、日本各地はもちろん、海外に呼ばれることもあるという。そのため拠点は東京の方が動きやすいと話す。
一方、彼の妻と二人の子供は沖縄暮らしをしている。早速、別居婚をしている理由について尋ねてみた。