遅い時間からでも、おいしいものが食べたい!港区で迷ったら行くべし、使えるビストロ・トラットリア3選


西麻布の地下の隠れ家には、〆に相応しいスープがある。
『Lis』@西麻布

フラッと入った二軒目で、お気に入りの料理に出合うのは幸せだ。

西麻布の交差点から少し離れた場所にある『Lis』には、金曜の夜を締めくくる、温かな一品がある。

このビストロがあるのは六本木通り沿い。

西麻布とはいえ、深夜ともなると灯りは消え、人通りがグッと減る一角だ。

そんな立地で、さらに地下にあるから正に隠れ家。

室内のサイズ感もしっぽり気分にベストで、6席しかないカウンターがふたりの特等席だ。

営業中は六本木通りにひっそりと看板が出る

「ビストロといっても居酒屋みたいなものです(笑)」と店主の堀川裕治氏。

なるほど、黒板が示す料理のラインナップは、田舎風パテなど、フランスの素朴なママの味がズラリ。

堀川氏は銀座、赤坂の名店で研鑽を積んだフレンチの料理人。料理はどれも本物だが、「気軽に来られない価格はイヤだった」とチャージ不要で、リーズナブルに提供している。

そして、〆には不動の名物「スープドガルビュー」を。

現地ではフォアグラの脂でコクを出す郷土料理だが、堀川氏は生ハムだけで出汁を取り、サラリと仕上げる。

具材はインゲン、ちりめんキャベツなど、柔らかくなるまで煮込んだ野菜オンリー。これが〆に最高。

飲んだ後の胃袋にスッと落ちていく。温かな気持ちで一夜を締めくくれる一品だ。

「スープドガルビュー」¥1,512。赤坂時代、「最もフランス料理のエッセンスが詰まっていると感じた」スペシャリテ。仕上げにエスペレット村のチリパウダーをパラリとかけ、味を引き締めている

優しい塩加減の「自家製ロースハム」¥972、「グラスシャンパン」¥1,080。 ワインは仏産だけをそろえ出自を明確にしている。小体だが落ち着く店内なら、料理もお酒もすすむ

― ラストオーダー 25:00 ―

住所:港区西麻布3-20-13 木村ビル B1F
TEL:03-3470-5049
営業時間:17:30~25:00以降(混雑状況により変更)
定休日:水曜
席数:カウンター6席、テーブル6席

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