箱根・熱海に旅に出たらここで〆る!絶対にハズさない超人気ランチ6選

熱海には、その逸品を目的に訪れたいほどの名物がある。

駅を中心に繁華街が広がる熱海。古くから多くの文化人が過ごした地だけあって、美食処が多く存在する。

海の香り漂う、この街で長年愛されてきた一品とは?この店のために訪れる人もいるという、人気店3軒がこちら!


海の気配を感じる路地裏で、愛され続ける本格派の洋食を
『レストラン スコット旧館』

熱海を代表する名所「お宮の松」から程近い路地裏に、昭和21年創業と、実に70年超の歴史を誇る洋食店がある。

その名は『レストランスコット』。熱海が富裕層の別荘地として人気を誇った時代に、文豪・志賀直哉や谷崎潤一郎が足繁く通い、舌鼓を打った名店だ。

戦後、熱海に別荘を所有する人が多くいた時代には、いくつもの洋食店がしのぎを削っていたというが、今ではこちらが残る。

往時の佇まいを守り続けている旧館は、小さな扉や刺繍入りのテーブルクロスが、レトロな趣あり。

通りを隔てた斜向かいには後年建てられた本店もあるが、せっかく熱海を訪れたなら、多少並んでもやはりこちらの雰囲気を、というゲストが多いという。

志賀直哉がとくに好んでオーダーしたという「ビーフシチュー」¥3,348(サラダ付き)。ナイフでホロリと崩れるほど軟らかく煮込まれた牛肉は食べ応えも十分。パンは¥324


自慢の料理は、牛バラ肉をじっくり煮込んでまろやかなデミグラスソースで仕上げた「ビーフシチュー」や、なめらかなベシャメルソースがたまらない「アワビコキール」といった昔ながらの洋食メニュー。

舌の肥えた別荘族が愛した味わいは、今なお不変であり、まさに熱海の逸品。

食後は、帰路につく前にひととき、目と鼻の先にある海辺をそぞろ歩けば、より旅情が深まるだろう。

「アワビコキール」¥3,348は、アワビの貝殻を器に見立てて、中にはたっぷりのアワビやマッシューム、玉ねぎとトロトロのベシャメルソースを


《入店のポイント》

予約不可に加え、人数が少ない場合も相席にしない方針のため、開店前に到着しておくのがベター。本店は、旧館よりも席が多くゆったりとした雰囲気だ。


美味しく楽しく食べてほしい。その心に満ちた熱海屈指の鮨店
『すし処 美旨』

店は、観光客で賑わう熱海駅前や温泉街からはやや離れた、落ち着きあるエリアに。

飾らない雰囲気の店構えなだけに、評判を知らなければよくある〝地元の人が通う町のお鮨屋さん〞と思ってしまいそうだが、実は遠方から通う常連も多い、知る人ぞ知る人気店である。

店主の三浦新二氏は、博多出身。鮨の激戦区である地元で店を営んだのち、27年前に熱海に移転、『すし処 美旨』を開いた。

九州育ちだが、ここは東と西の中間地点だからと、どちらにも偏らない味わいを追求。

タネへのあしらいや食べさせ方にも創意工夫を凝らし、自身のスタイルを完成させた。

地物のアジを昆布で締めるのが『すし処 美旨』流。仕上げには白板昆布を添えて供する。付け台の傍らにあるのも、生姜ではなく旬のカブの甘酢漬けと、独自の仕事を重んじる


たとえば、お造りには醤油のほかに、島とうがらしを添えたポン酢や、「塩の代わりに」とトラフグの煮こごりも登場。「お好きな召し上がり方で」という大らかなスタンスだ。

また、一般的にはあらかじめ煮て、冷ましたものを使うハマグリは、提供するタイミングに合わせて酒蒸しにするなど、柔軟な発想から生まれるこの店だけの味が、舌の肥えたゲストをも惹きつけているのだ。

煮鮑は、三陸産のアワビをトラフグの出汁を使って軟らかく煮上げる

料理は昼夜共通のおまかせコース¥16,200より。定番のアワビの酒蒸しでスタートし、酒肴やお造り、カブトの酒蒸しなどのあと、握りは7貫程度が登場する流れ

鮮やかな朱色の付け台が、空間のアクセントにもなっている


《入店のポイント》

予約は、2ヵ月前の同日から受け付け。週末や連休は、とくに競争率が高まるので、旅の予定が決まったら、とにかく一刻でも早い予約がマストだ。


王道メニューこそ最強!と実感できる熱海の名物中華
『中国菜室 壹番』

熱海に来たから寄るというより、この店を目的に足を運ぶファンが多い。

グルメ著名人や元首相が常連に名を連ねるこちらは、地元客は約1割というから、いかに遠方からはるばる訪れる人が多いかわかる。創業は昭和53年。現在は、2代目の天羽一善さんが店を切り盛りする。

餃子の皮は、厚からず薄からずの程よい噛み応え。中には、豚肉と背脂挽き、ニラ、キャベツが入っており、具材の自然な甘みを存分に感じる。タレは、お酢、醤油、水と至ってシンプル。「焼餃子」¥594 ほかにもメニュー数は豊富で、目移りするほど


こちらで、オーダー率100%なのが、看板メニューの「焼餃子」だ。土日はランチだけで、270個出ることもあるほど。

具材は豚肉と野菜と王道の構成だが、キャベツを茹でてから包むことで、青臭さが消えて甘みが増し、水分量を適切に調整できるという。

特徴的なのは、鶏と豚のガラ、ニンニク、生姜などを3時間じっくりと煮込んで完成する中華スープで焼き上げている点だ。

表面はカリッと、中はふわふわ半熟に仕上げた卵に、たっぷりの甘酢ダレをかけている。具材は、カニとネギのみ。「天津飯」¥1,134


このスープは「天津飯」を始めとした、ほとんどの料理のベースになっている。「高い食材を使うより、ありふれた食材で手間をかけることがモットー」と天羽さん。

確実に訪れたいなら、オープン30分前の11時に記帳台が店の入り口に置かれるので、それを狙うべき。一回転目を逃すと、30分以上並ぶ可能性大なのでご注意を。

壁に飾られている「美味延年」と書かれた書は、常連客のひとりで、湯河原に窯をもつという元総理大臣の細川護熙氏によるもの

どこかレトロなデザインの入り口。土日には、この扉の外に、大勢の客が並ぶ

《入店のポイント》

昼は予約不可。記帳台に名前を書いたら、オープン15分前には入り口で待つのがルールなのでお忘れなく!回転は比較的早いので、並んでいてもめげずに!

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この記事へのコメント

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匿名
スコットさん、行ってみたい😋
2019/02/23 07:131
No Name
慈悲深い定食(笑)
2019/02/23 09:181

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