略奪愛 Vol.3

ダメだとわかっていても...。ホテルのエレベーターで、上司と部下が“男と女”になった瞬間

結局私は、閉店となり大谷と徹が店から出てくるまで、不貞腐れる昭人をなだめ続けた。

会場設営に思うより時間がかかり、食事の開始が遅くなったこと。お酒はほとんど飲んでおらず、酔っ払っていないこと。そのことを何度も説明して。

彼が渋々納得してくれたのと、徹が私に「ホテルに戻るぞ」と声をかけたのが、ほぼ同時だった。

「じゃあ、また明日連絡するね」

私は半ば一方的に電話を終わらせ、大谷と徹の後を追った。


崩れたバランス


「俺が9階で、大谷さんと三好は12階の部屋ね」

預けていた荷物を受け取っていると、徹がチェックインを終えてそれぞれにルームキーを配ってくれた。

私と大谷を同じフロアにしてくれたことに、理由があるのかないのか。ふとそんな疑問が浮かび、私はひとり首を振った。

何を考えて......


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