オールドリッチの悲哀 Vol.10

中流家庭に転落した実家。“白金のお姫様”になるはずだった女のプライド

先祖代々受け継がれし名声と財産。

それを守り続けるために、幼い頃から心身に叩き込まれる躾と品位。

名家の系譜を汲む彼らは、新興のビジネスで財を成した富裕層と差別化されてこう呼ばれる。

「オールドリッチ」と。

一見すると何の悩みもなく、ただ恵まれた人生を送っているように見えるオールドリッチ。

しかし、オールドリッチの多くは、人からは理解されない苦悩や重圧に晒されている。

知られざるオールドリッチ達の心のうちが、今、つまびらかにされる−。

前回は、父の犠牲となって自由を放棄する薫子を紹介した。今回は?


【今週のオールドリッチ】

名前:倉島瑠璃
年齢:23歳
職業:ウェディングプランナー
住居:白金高輪


「こちらが、160名様ご収容可能な披露宴会場となります」

そう言いながら瑠璃は、両腕に精一杯の力を込めて重厚な観音開きの扉を開く。

扉の中へと案内さ......


この記事へのコメント

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No Name
おぉぉぉ…!!すばらしい!まさに美しいひと!!
2018/11/17 05:0699+返信6件
No Name
朝からほんと清々しい気持ちにしてくれるお話♬
2018/11/17 05:2399+
No Name
今日はわたし自身の結婚式です!
瑠璃さんの様に振る舞います!
2018/11/17 06:5599+返信9件
eGFR
所作が美しい…とっても素敵な誉め言葉!
私も頑張らなきゃ(>_<)
2018/11/17 05:1999+返信4件
これよ!これが「美しい人」よ!
明日の紅子さまといい、こういうのが読みたいの。

このお母さんのセリフ、祖父が曾祖母に言われてたことだ。戦争の後の農地改革で地代で生活できなくなって勤めに出たら「○家の総領が使用人に成り下がった」って泣いたそうな。確かに人に雇われて働くのは使用人だよなあ。家に若い衆、女中、丁稚に子守り、じいやにばあやと一杯いた家だそうだから、そういう「身分」に「落ちぶれた」なんだろうなあ、さすが明治時代の感覚だわ
。今の私を見たら何て言われるやら(怖)
2018/11/17 05:1799+返信5件
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